正社員も派遣社員も契約社員も、一長一短!

雇用に関して一般的によく言われるのが、「正社員は良い」「契約社員や派遣社員は悪い」というような話です。

ですが、それ。

本当に正社員は「良い」のでしょうか。

もしかしたら、意外と契約社員や派遣社員だって「良い」かもしれません!

 

いや、僕は本気でそのあたりの良し悪しにそこまで差があるように思っていません。

今回の記事で、僕の考えを説明していきます。

正社員も契約社員も派遣社員も同じです!!

 

正社員も契約社員も派遣社員も大して変わらない?

世の中には、大きく分けて2つの雇用形態が存在します。

1つ目は正規雇用

2つ目は非正規雇用

雑な分け方をすると、「正社員それ以外か」とも言えます。

1:正規雇用  正社員のみ

2:非正規雇用 = 正社員以外(契約社員、派遣社員、パート・アルバイト…等)

 

冒頭の繰り返しになりますが、僕は「正社員」「契約社員」「派遣社員」大して変わらないんじゃないかと思っています。

 

「いやいやいや、そんなはずないでしょう・・・。」

そういうお声が、画面越しから聞こえてきそうな、そんな気がしてまいりました。

 

確かに、正社員という身分は、契約社員や派遣社員と比較すると、一般的には安定した雇用形態であると言われています。

ですが、その点(安定性)だけしか見ないことは、僕は危険であると思います。

 

次からは、なぜ安定性だけ見ることが危険であるかについてを確認していきたいと思います。


正社員は契約や派遣よりも給与は良い

まずは、正社員の良いところを見ていきます。

世の中の常として、正社員という雇用形態でいれば、契約社員や派遣社員よりも給与が良いです。

それは事実でしょう。

正社員は給与の面優遇されている!

 

それでは続けて、具体的な正社員の給与的なメリットを確認していきます。

 

長く働ける

「雇用の定めがない」というものが正社員ですね。

一方で契約会社や派遣社員の場合であれば、働く期限があります。

契約を更新をしたりすれば期限を延ばすことができたりもするのでしょうが・・・。

もしかしたら更新も認められずに、「次回からは来なくていいですよ」という風に言われてしまうことがあり得てしまいます。

この点が、正社員と契約・派遣社員の大きな違いであると言えるでしょう。

 

賞与や手当が厚い

一般的には、正社員には賞与や手当がつきます。

特に賞与は、人々が正社員を目指す最も多い理由となっていると思います。

契約社員でも手当が出たりする場合もありますが、レアなケースだと思うのでここでは省きます。

派遣社員であれば、一応派遣会社の方から交通費の支給や、何か福利厚生が得られる場合があります。

 

 

正社員にも、突然「その時」はやってくる

ですが、ぶっちゃけると正社員の場合でも、期限と言うものはあります。

確かに契約上は「雇用の定め無し」ということにはなっています。

しかし会社の業績が悪化したり、勤務態度が芳しくなくなれば、その時が期限となってしまうでしょう。

俗にいう「解雇」というやつですね。

クビを切られてしまうのです。

 

しかも正社員の「その時」は、契約・派遣社員と比べた場合、何気にたちが悪いです。

正社員は、その雇用形態上、労働の期限というものが突然やってきます。

 

突然と言うとちょっと語弊がありますが・・・。

少し余裕を持たせた状態で、いきなり言い渡されます。

このため契約や派遣社員のように、前々からスケジュールを立てて退職の準備をすることが難しいのです。

この部分では、「正社員だから」という点がデメリットとなってしまいます。

 

 

正社員=一生安泰の時代の終了

日本がまだイケイケだったころの時代は、正社員もまた同様にイケイケであったと聞きます。

所属してる国(日本)の景気が右肩上がりなわけですから、そりゃそれを支えている正社員も右肩上がりになってくるわけですよね。

 

ですが、景気も停滞した令和の現在。

「正社員であれば安心できる」という認識は薄れつつあるようです。

現に日本を代表する名だたる大企業達が、正社員の削減をするためにいろいろと対策をしだしたのも、ここ昨今のできごとでした。

 

景気だけではありません。

雇用のあり方も、日本独自のものから世界方式になりつつあります。

全体的に「残業時間が減ったこと」は、世界の働き方の良いところを取り入れたことを意味します。

しかしそれは、もう一方では今までの「日本らしい働き方」を捨てていることも意味するのです。

 

昨今は世界の情報がインターネットとSNSの発達に伴って、リアルタイムに世界情勢が体感できるようになりました。

このことにより「正社員=一生安泰」という日本独自の雇用が崩壊しつつあります。

 

一見すると正社員は安定していそうだけど、「一生安泰」というわけではない!


転職できる準備をしておくことの大切さ

このように、「正社員として一つの会社にい続けること」は、一見すると安定しているようで、実際はそうでもありません。

確かに、雇用形態の関係では、正社員と言うものは契約・派遣社員よりも安定的に見えます。

なんせ、雇用期間の定めがないのですから。

 

ですが正社員だったとしても、切られるときには切られます。

このため、正社員であっても胡坐をかかずずに、「いつ切られても大丈夫なように準備をしておくこと」が大切であると僕は強く思います。

 

 

雇用形態よりも、スキルが積めるか!

いつクビを切られても大丈夫なように、準備を整えること・・・。

ここでは便宜上「転職力」と言っておくようにします。

 

転職力とは、会社が変わったとしても「スキル」として活かすことが出来る能力です。

例えば、以下のようなものです。

・英語力
・トーク力
・何らかのソフトの実務経験

などなど・・・。

 

なんだか抽象的になってしまいましたが、要するに特定の会社以外でも需要がある「スキル」のことですね。

「どこに行っても、それなりに需要のあるスキル」とも言い換えられるかもしれません。

※僕も自分の分野以外には詳しくないので、もしも上に挙げた例が見当はずれのものであればすみません。

 

しかし、ここで僕が伝えたいこととしては、そのような具体的なものごとに捕らわれない力です。

 

 

契約や派遣で職を転々とする

「契約・派遣社員を転々とすること」自体が、一つのスキルとなることは全然考えられることです。

特に今の時代であれば、IT業界のエンジニアWebデザイナーなどを派遣として転々とすることで、自身のスキルに磨きをかけることができると思います。

様々な現場を体験すればするほど、より「客観的な視点」を持って働くことも可能になってきますし。

さらには、フリーランスなどの業務委託でも難なくやっていけるようになれば、これからの時代は無敵です!

 

 

正社員として転職をしまくる

契約や派遣社員としてではなく、「正社員として転職をしまくる」形で、多くの会社を経験していく方法も一つあるでしょう。

ただし、正社員として職を変えることは、契約・派遣社員が働き先を変えることよりも、苦労します。

 

やはり「正社員」ですから、会社としても責任のある業務を任せたくて、採用をするわけです。

このため、派遣社員のように「この職場で学べそうなことは学びきったから、違う現場に行こう」なんてことは難しいです。

しかしその分「出世術」などといった、組織の一員として長くやっていくための経験を深く得ることができます。

直接的なスキルではありませんが、組織でやっていくためには必須のものであることは疑えません。

 

 

応用の効くスキルや体験を得ることこそが安定

正社員であろうが、契約・派遣社員であろうが、「安定したい」のであれば応用の効く「スキル」や「体験」を得ることが必須になってくるのです。

 

繰り返しにはなりますが、雇用形態の特性上、正社員は雇用の定めがありません。

なので、一見するとずっと働くことができて「安定」しているように見えます。

しかし、あくまで「見えるだけ」です。

その会社の経営が傾き、クビを切られてしまう状況に陥ってしまったら・・・。

あなたには何が残るのでしょうか。

 

ここでもしも「自分にはスキルがあるからすぐに転職することができる!」という自信のある人は、本当に安定した仕事に就けていると言えると思います。

反対に「特にスキルもないから、転職も苦労しそう・・・」と不安になってしまう人は、安定していない正社員の仕事に就いているということです。

安定していないのであれば、今すぐ何らかのスキルが身に着くような行動をとるべきでしょう。

 

 

早め早めに行動せよ!

正社員であるか、契約・派遣社員などの非正規であるか。

雇用形態の違いは「安定した職」の観点から見れば、そこまで重要ではなくなりました。

本当の安定を手に入れられるように、行動できるうちに行動しましょう。

 

本当の安定とは、会社に頼らなくても生きていけるようになった状態にあり!