台風で中止になった社員旅行から1週間が経過しました。 会社の、先輩の、そして僕の反応。

先日「来週に社員旅行があり、僕はそれをバックレようと考えております。」という書き出しで始まる記事を書かせていただきました。

僕は本気でした。

もしも写真旅行に駆り出されるようであれば、当日の朝に「熱が出た」とか適当なことを言って、意地でも仮病を使うつもりでした。

 

 

しかしそれも、過去最大級だったと言われている台風19号「ハギビス」の影響で、中止に。

僕自身が頑張ってバックレたとかではなく、会社の上層部から旅行を取りやめる流れに「自然と」変化していったのです。

 

本来であれば10月の連休を2泊3日もかけて、全国の拠点から北海道に一斉に集合するはずだった旅行。

何日の何時にどこを回るかなどの日程も作り込まれていたようだったので、「中止する」という決断はなかなか苦渋だったのではないでしょうか。

しかも今回の旅行は、例年にも増して気合を入れて計画していたようでしたし。

 

さて、それらが台風によって中止となったあと、社員の心境にどのような影響を与えたのでしょうか。

 



台風で中止になった社員旅行

本来であればこの表題は「バックレた社員旅行」とでもなっているはずだったのですが、上にも既述したように、台風の影響で自然と中止になってしまいました。

 

旅行の概要としては、冒頭と重複するかもしれませんが2泊3日の北海道旅行でした。

日本全国の拠点から一同が北海道へと終結します。

「2泊もする社員旅行」は弊社では今まで無かったようです。

 

ついでにいうと「台風で中止になった社員旅行」というものも、今までに無かったようです。(笑)

なんとも言えない滑稽さがあって、面白おかしいですね。

僕は当初は直前になって適当に仮病でも装ってバックレる予定だったので、結果的にはよかったです。

その分、台風の直撃で、迫りくる水害の恐怖におびえていたりもしたのですが、僕の場合はその点は何もなく過ぎ去れたのでよかったです。

 

みんな社員旅行に興味なさそう

連休が明けて、出社しました。

とりあえず被害にあった社員がいなかったのは良かったですね。

毒舌な先輩が、仕事ができない上司のことを「流されればよかったのに」なんて言っていたりもしていましたが、それは弊社では日常の風景なのでいいことです。

 

さて、顧客の被害状況なども共有し、一通りついた後です。

安否確認などが済んで、中止になった社員旅行の話でもするのかなぁなんていう段階。

誰も中止になった社員旅行を悔やんでいる人がいませんでした。

みんな社員旅行に興味がなさそう。

行く前はさんざん「何々を食べる」「すすきののどこどこに行く」だの言っていたのも、誰もそれを悔やんでいる人はいませんでした。

むしろ社員旅行が無くなったことで、僕と同じように(?)安堵している社員が多かった印象。

僕以外にも、みなさんどうやら社員旅行には行きたくなかったようでした。

 

行きたくもないのに、なぜ参加した!?

先輩たちは、行きたくもない社員旅行になぜ参加をしようとしたのでしょうか。

さらに深く話を聞く限りでは、「行ったら行ったでいいし、行かなかったら行かなかったでいい。」

そんな様子でした。

「行こうが行かまいが、別にどうでもいい、なんでもいい。」

そんな具合ですね。

先輩同士で楽しむ分にはいいでしょうけど、さらに上の上司たちが嫌いで絡みたくなさそうな、そんな様子でした。

 

ちなみに僕はなぜ参加したのかというと、先輩の中でも最も古株っぽい人が僕をしきりに旅行に参加させたがっていたからです。

僕が入社後にまもなくして社員旅行に行くか行かないかの出欠確認がとられた時期的な事情もあって、僕は「参加する」ことにしてしまったのです。

ちなみにその古株っぽい先輩は、僕には参加を促しておいて自分は社員旅行は欠席することになっていたそうです。

 



特にバックレても問題なさそうだった社員旅行

旅行が潰れてしまったことを残念がる先輩もいなれけば、むしろ喜んでいる先輩が多くいたりしました。

上層部は知りませんが、旅行に行けなかったことを悔やんでいた先輩は、皆無です。

その他にも、もともと不参加を表明していた先輩に「なぜ不参加なのか」の確認をしてみたところ、単純に「連休が潰れるから」とかそんな理由を答えられたりもしました。

意外と行かなかったとしても問題の無かった旅行だと言うことが分かりました。

僕に参加を促した古株っぽい先輩も、新人に参加させるだけ参加させておいて自分は不参加をするという、先輩として信用できなくなってしまう行動をとってくれましたし。

正直、直前で体調不良だとか理由つけて行かなくても、まったく問題はなかったでしょう。

 

先輩たちは、休みを潰してまで行く社員旅行に疑問を感じないのだろうか

上にも既述したように、先輩は旅行前は結構ワクワクしていたように「見えた」のですが、中止の後の週明けからは特に残念がる様子もなく、むしろ「潰れてよかった」感が溢れていました。

おそらくは行ったら行ったで楽しいでしょうし、行かなかったら行かなかったで休日が増えるから良かったとでも感じているのでしょう。

 

ただ、「行ったこと」と「行かなかったこと」を天秤に掛けたのだとしたら、「行かなかったこと」の方に大きく傾くのが今回の僕の感性ですので、その先輩たちの感情がよく分かりません。

確かに北海道にいったら海鮮やラーメンを食べまくりたい気持ちになりますが、しかしそのお金の出どころは自分の財布です。

会社が出してくれるのは「宴会」などの時のお金のみです。

わざわざ旅行先で強いられる「宴会」という業務を差し引いてまで、自費で飲み食いする北の大地がすばらしいかと言えば、僕にはそうは思えません。

しかも連休を消費してまでいくのですから。

何がいいんでしょうか。

 



ホワイト企業の弊害か? 自分の欲に興味が無くなってしまう?

しかし旅行が中止になっても先輩たちから悔やむ声が一切出なかったのは、やはり先輩たちも心のどこかで「行きたくない」という感情を抱いていたからなのではないでしょうか。

ホワイト企業といえども、長いこといてしまうと自分の意志を弱めてしまい、諦めるようになってしまって、「自分の欲」に興味がなくなってしまうのかもしれません。