すぐに怒る人は「怒りたいから怒っている」という話。もっともらしい理由を後からこじつけている「クレーマー」です。

2019年10月22日

すぐに怒る人っていますよね。

短気なんだか特殊な感覚を持っているんだか、よくわかりません。

以前から僕は、そのような怒りだす人は「怒りたくて怒っている」のであると思っております。

日常の会話を楽しんで笑う人もいれば、その一方で否定的に捉えて怒りだしてしまう人もいるということです。

 

今回はそういった人たちに対する考察というものを、この記事で進めていきたいと思います。

 



怒る人は怒るために怒っている

そもそもなぜこのような記事を書くにあたったのかといいますと、先日大型の台風19号が日本に上陸しましたよね。

その時に話題となった(?)ダムの緊急放流について。

このダムの「苦肉の策」に文句を言っている人たちがいる人がいたので、このような記事を書きたくなってしまったのです。

 

生き残るために「怒る」ことで恐れを払拭している

関東を始め、長野や東北などに大きな爪痕を残してしまったようで、様々な河川の堤防を決壊させて各地に水害をもたらしました。

非常に恐ろしいものです。

 

そんな時に、非常に恐ろしい雨量であったため、まずは「神奈川県にある城山ダムが緊急放流を行う可能性がある」との情報が流れました。

それに続いて各所でダムの緊急放流の可能性に関する情報が続々と続き出しました。

城山ダムに限っては一番初めに「緊急放流を行う」という情報が出されたため、各種マスコミやSNSでも即座に通達がなされていた印象です。

「ただちに命を守る行動を」というフレーズが事態の深刻さを突き付けてくれます。

冷静に行動をとることができる立場に置かれている人であれば、おそらくは「自然からの驚異から街を守ってくれていたダムが・・・!!」という感覚でこのメッセージを受け取ることができるでしょう。

ダムが川上の方に存在してくれていたおかげで、災害時であってもそこまで急激に川の水の量が増えずに、増水する時間が長期的であれたのです。

 

しかしもしかしたら相模川の沿岸に住んでいる住民からしてみると、そんなことを冷静に考えている余裕もなかったのかもしれません。

もしかすると全てを失ってしまう可能性があることから、急に「恐れ」の感情が湧いて出てきてしまったのかもしれません。

「恐れ」というものを自身の心中で消化できればよかったのですが、人間はやはり弱い生き物だったのかもしれません。

一部で「恐れ」を心中で消化しきれなかった人たちがいたようで、そんな人たちはもしかしたら「理性」という人間が文明のなかで進化して得てきた産物が一時的に退化してしまって、「感情」を優先させて生き残ろうという選択肢をとってしてしったのかもしれません。

「感情」を優先させたことにより、日本的な考え方であれば「喜」「怒」「哀」「楽」のどれか一つを選択することになりますね。

 

今回の場合は命の掛かった状況です。

生き残るために必死な局面ですから、選択されるべき感情はおのずと「怒」になってくるのでしょう。

生き残るために「怒」ってしまったのです。

 



「怒る」ことは、必死に抗っていること

ダムの緊急放流の件から考えてみると、「怒る」こととは、必死であることです。

もしも自分の全財産がダムが放流されても、全くダムの流域とは関係のない土地にある人であれば「哀しむ」余地も生まれるでしょう。

人によっては「喜び」の感情を持ったり「楽しみ」の感情を持ってしまったりしてしまうかもしれません。

 

しかし、もしも抗うことで解決することができるのであれば、人は「怒っ」て抗うかもしれません。

ダムの運営(どこかの公共機関などになるのでしょうか)にクレームを入れて、そこから怒りに任せてバトルを仕掛けだすかもしれません。

そういう人は「怒り」というエネルギーを後ろ盾に控えさせて、所持していた全財産分の何かをダムの運営元からブン捕ろうと考えています。

冷静に交渉したところで、勝てるわけがないことを分かっているからです。

だから怒りに任せるのです。

怒りの力で、公的権力に抗って、少しでも財産を回復させたいのです。

しかし幸いにも、今回の台風に伴った緊急放流による水害とやらはいまのところ確認されていない模様。

 

一方的に要求を通そうとするときにも、人は「怒る」=クレーマー

「ダムの運営元」と「財産を流されてしまった人」とが、もしも冷静に交渉を行うのであれば絶対に「ダムの運営元」には勝てないから、「財産を流されてしまった人」は「怒り」という感情を武器にして、財産分の何かを「ダムの運営元」からブン捕ろうとします。

つまりは、世の中のクレーマーとやらは一方的な要求を持ちかけてきて、それが通らなかったときに怒りだす存在、つまり通りもしない一方的な要求を通すためなら感情的になって怒りだす存在であるということです。

こういったクレーマーの根本的性質を理解しておけば、仕事における彼ら・彼女らの対処方法というものも取りやすいのではないでしょうか?

クレーマーの対処方法については後日別記事にて詳しく説明させていただきたいと思いますので、当記事では割愛させていただきます。

 

「怒る」のであれば「哀しむ」ようにした方がいいと思う

今回はさんざん「怒る」理由を説明してきました。

もちろん人が怒る理由には様々な前後関係があるでしょうが、根本の部分は「自分の要求、思いが通らなかった」というところにあると思います。

 

ここで僕は「怒る」のであれば「哀しむ」ようにすることを推奨させていただきたいと思います。

「怒っ」てしまうと、「怒っ」てしまった相手の方との関係が悪くなってしまうことが予想されます。

怒ることとは「自分の一方的な『要求』や『思い』を、相手の理解を得ずに強引に通す行為」ですので。

もちろん相手側がそういったコミュニケーションが好きなのであれば、それは怒りまくった方がいいでしょう。

 

しかしそういう人はそう多くないはずです。

他社との円滑な関係を築くためにも、「怒る」ことは止めて、どうしても感情のはけ口がほしいのであれば、「哀しむ」ようにしてみましょう。