就職活動や転職活動の面接時にするべき「逆質問」、そのポイント3選!

2019年12月20日

就職活動や転職活動をしていると、自分とその企業とのお互いを確認するための最後の場として設けられているのが「最終面接」です。

それはもしかしたら「社長面接」かもしれませんし、はたは「役員面接」かもしれません。

とにかくその場でお互いの人となりを探り合います。

そして問題ないと判断し合ったことで、初めて労働者と企業が雇用契約を結ぶわけです。

 

このため面接というもの、とくに「最終面接」に至っては非常に重要なものになります。

今回はその中でも、企業や面接官に対する「逆質問」がいかに有効か。

また効果的な逆質問とは何か。

これについて考えていきたいと思います。

 



「逆質問」は超重要!

「特に何でもいいから正社員として働かせてほしい!」という求職者や、周りが続々と就職活動をしていて内定を出している中で自分だけ決まらずに焦ってしまっている就活中の学生さんだったりすると、「逆質問」のことをなおざりにしてしまいがちです。

しかし「逆質問」は超重要です!

「逆質問」というものは、求職者側が会社側に回答を引き出させることができる、数少ないタイミングです。

「どんな会社であるのか」の探りを入れることができる、ほぼ唯一に等しい機会です。

 

「思っていた仕事と違う」を減らす

「逆質問」が不十分だと、求職者の勝手な思込みなどによって、入社してみたら「思っていたものと違う・・・」なんてことが起きてしまうかもしれません。

思っていたものと違うことを毎日し続けていかないということは、想像以上に苦行です。

雇用のミスマッチとも言われているようですが、面接というものは極力そういったことが起こらないように未然に防ぐために、そもそも設けられています。

雇用者からの一方的な質問だと不十分であるために、求職者側にもそういった場が用意されているのですね。

 

一度入社してしまうと、辞めるのは苦労

どんな会社でも、一度入ってしまった組織を抜けるのは大変なことです。

良くも悪くも、関係をもった人たちから様々な感情を向けられるからです。

 

例として僕の話をします。

2つ前の会社は大企業であったため、そして1つ前の会社は人の出入りが激しくて辞めやすかったです。

しかし現在働いている職場は、僕以外はみんな10年以上在籍しているホワイト中企業であるため「人が辞める」という考えがみんなの頭に無いようです。

このような環境の場合は、特に辞めにくい。

たぶん辞める兆しを示そうものならば「どうして?なんで?」という具合で問い質してきそうですね。

ホワイト企業にとっては「人が退職する」という文化がないのかもしれません。

 

まぁそれはさておき、このような具合ですから後悔の無いように最終面接で「逆質問」をするべきです。

 



そもそも「逆質問」とは何か

ここでいう逆質問とは、大抵の企業で面接終盤に用意されている「何か質問はありますか?」という質問ですね。

このように書くと誰が誰に質問している構図なのか分かりにくいのですね。

要するに、先ほどまで一方的に求職者に対してあれこれ聞いていた面接官が回答する側に回って、求職者から面接官や企業側に質問して何かを回答する場を設けてくれる場面です。

「求職者が抱いている企業に関する疑問を、面接官が応えてしんぜよう!」というわけです。

 

「逆質問」は強気で

「逆質問」は強気でしてやりましょう!

「する」のではなく「してやる」のです。

正確には、企業側と対等な勢いで行うことが望ましいと思います。

 

求職者の「やる気をアピールする場」ではない

一般的にこの「逆質問」とは「求職者側がいかにやる気に満ち溢れているのかを企業にアピールをする場である」と言われている様です。

求人サイトや就活サイトのコラムや、それらが運営する情報発信サイトなんかを見ると、そのようなことが当たり前であるかのように書かれています。

しかしそれは間違いであると僕は思っております。

 

確かに、活動中の人々は未来がどうなるのか不安でしょうがないと思います。

だからこそそういった情報サイトなどに書かれていることを見て、それを実践して安心を得ようとしてしまうのは人間としての自然の心理なのかもしれないと思います。

 

ですがこのような真似、「企業側に自分のやる気アピールだけをする場」にしてしまうと、確かに内定は取りやすいとは思いますが、決して自分自身のためにはならないと思います。

面接官によって設けられた「何か質問はありますか?」という場面は、本当に求職者が疑問に感じていること、質問したいことを質問する場であるべきだと僕は思います。

自分にあう企業かどうかよりも、とにかく内定を取ることが目的であるのならば、変にやる気だけをアピールしてもいいと思います。

しかし僕ならば、絶対に「嫌」です。

会社で働き出すと、人生のほとんどの時間をそこの組織の中で過ごすことになります。

家族や友人とよりも多くの時間を会社の人間と過ごすわけです。

そのようなメンバー選びを受け身にしてしまってもいいのでしょうか。

 

この会社にいることで、自分の人生は向上するのか?

僕はこの「逆質問」は、徹底的に質問を仕掛けていくべきであると思います。

「この会社は自分が望むべき毎日を、将来を、送ることができる会社であるのか。」

面接時間の許す限り好戦的にいきましょう!

面接後にもしも落とされてしまったのであれば、それは企業側が「あなたの望む未来は弊社では実現できません」ということを教えてくれているんだと言うことで、大いに喜ぶできでしょう。

「事前に知ることができて、よかった!」と。

確かに履歴書を書いて、何度も面接に行って、時間とお金を消費しさえしました。

しかし前もって余計な雇用契約を結ばずに済んだ、職歴を汚さずに済んだということで、プラス思考で考えるべきです。

 

強気で質問して落とされたのであれば、ラッキー

また、面接中にこちらからのグイグイの質問に対して、企業側も良い感じに回答してくれていたにも関わらず落とされてしまったのであれば、それは企業側が求職者に対して都合の悪いことを隠していた(もしくははぐらかしていた)可能性が非常に高いです。

この場合も喜ぶべきです。

なんせ都合の悪いこと隠すような企業と雇用契約を交わさずに済んだのですから!

 



どのような質問を「逆質問」するべきか

では続いて、どのようなことを「逆質問」していくべきなのかを確認していきましょう。

 

Yes or No で応えられない質問をするべき

基本的にはYes or Noで応えられてしまうような質問はNGです。

嘘をつくのが簡単ですからね。

以下の2点をポイントにしてください。

 

・面接官も嘘をつく!

実は面接官も人間ですから、意外と嘘をつきます

人手が足りなくていますぐ来てほしかったり、辞められない自信のある離職率の低い企業であれば、適当に求職者にとっていいことを言うこともありえます。

それがもしも求職者の許容範囲内に収まる嘘であれば問題は少ないでしょうが、許容範囲外であったときは大変です。

 

・面接官が現場を把握しきれていないこともある

それと企業という体制上しかたないのでしょうが、面接官自身が現場の実情を理解しきれていない場合があって、嘘を回答してしまうことがままあります。

この嘘は、意図している物ではなく素で間違えてしまっているのです。

例えば「職場の雰囲気は良好ですか?」という質問に「良好です。(面接官には良好そうに見えているだけ)」と回答してしまう具合ですね。

現場の人から言わせてもらえば、常に上司の悪口だったり、互いを罵りあっていることもあります。

現に、僕がこのパターンで今の会社に入社しております。(笑)

 

なのでこの辺りの実情をしっかりと答えて貰うために、例えば「現場の人の趣味を、3人分教えてください」という簡単に嘘を付けないような質問をするのがいいと思います。

「Yes or NOで答えにくい質問」ですね。

もしかしたらここでも嘘をついてくるかもしれませんが、普段から本当に良好な関係の下でコミュニケーションを図っている職場であれば、嘘を考えるよりも正直に本当のことを言う方が楽でしょうから、スラッと真実を口にしてくれると思います。

 

人間関係に関することは必ず質問するべき

そして今の例に出したように、人間関係に関することは絶対に聞いた方がいいです。

なぜならば、職場の人間とは、家族や友人よりも多くの時間を共有することになるからです。

この職場での人間関係が、今後の自分の人生を左右すると言っても過言ではありません。

絶対に確認するようにしましょう。

なので上に出した例の「現場の人の趣味を、3人分教えてください」のような質問は必須ですね。

質問に対する回答が、単なる「Yes or No」で終わらずに「絵として思描けるようなもの」であればあるほど、好ましいように思います。

 

拘束時間(残業)や給与のことも絶対に聞くべき

拘束時間(残業)や給与のことも絶対に聞く様にしましょう。

正直、求職者であれば拘束時間や給与のことが気になるということは、もはや隠そうとしても隠しきれないのが実情です。

面接官としても、「逆質問」時にはある程度聞かれる覚悟をしていると思います。

なのでこれらをあえて聞かない理由はありません。

 

またこれらの質問に対する回答は、嘘がつきにくい回答でもあります。

具体的な数値ですから、ぼやかしようがありません。

面接時にスマホの録音アプリで面接官の音声を録音しておけば、実際に雇用契約にサインする段階でずれがあったときの交渉もしやすいです。

サインする前であれば、入社を蹴って引き続き「活動再開!」と行くこともできます。

 

でもまぁ、その段階でサインを拒否するなんて、実際はなかなかできたものじゃないでしょうけどね。

雇用契約書を確認した段階まで進んでしまうとついサインをしてしまうのが人間というものです。

ただその場になっても、録音しておいた音声があれば交渉することができます。

もしかしたら入社後の滑り出しが悪くなってしまうかもしれませんが・・・。

 



まとめ

就活や転職の面接、特に最終面接において、「逆質問」というものは積極的に気になることを聞くべきです。

「とにかく職が欲しい」「なんでもいいから仕事が欲しい」

そんな事情でもない限りは「人間関係」「拘束時間」「給与」のことは絶対に確認するようにしてください。

「人間関係」のことを聞くときには、「良い or 悪い」 で確認をするのではなく、自分の上司となるだろう人や先輩たちが「どういった趣味を持っているのか」「あなた(面接官)と直近でどのような遊びをしたのか」というものを確認するようにした方がいいです。

面接官も人間ですから、ただ 「良い or 悪い」 で聞いても「良い」と答えるにきまってます。

深く内容を聞き出せるかがポイントになってくるわけです。

 

サラリーマンであれば会社の人間との時間が最も多くなります。

その時間を共に過ごす仲間選びは、後悔の無いように行うべきです。

 

●今回のまとめ

面接時の「逆質問」で、人生の大半を共に過ごす人達を決定しよう!

1:Yes or No で応えられない聞き方で
2:「現場の人たち3人分の趣味」を聞き出す。その上で
3:「拘束時間」「給与」に関する質問をしよう!