「男=金」と思っている男女の価値観について考えてみる

僕の周りに「男=金」と思っている男や女が意外といます。

「男の価値とは、どれほどの金を所有しているかで決まる」というような考え方ですね。

金以外にも、土地などでもOKなようです。

僕としてはなにも男の価値がそのような「金」で決まるとは思ってはいないのですが、彼ら彼女らからしてみると真面目にそう思っているところがあるようです。

今回はそのような価値観についてを、僕の周りの人たちの意見や考え方をもとにして、考えていきたいと思います。

 



「男=金」という考えの男の場合

僕の友人にAくん(仮名)という男がいます。

彼は身長が180以上のいわゆる高身長で、学歴もそこそこ良い私立大学を出ているます。

学生時代は中高と野球をやってきており、抜群に肩が良かったりしていたようです。

しかしそんな彼はなぜ「男=金」という考えに染まっていったのでしょうか。

 

高級品アパレルを買い漁る

僕はA君とは大学生時代にそれなりには遊んでいました。

ただし遊び方というものはある程度決まっており、A君と遊ぶ場合は必ず決まって「服を買いに行く」ということをしておりました。

学生ということもあって最初は原宿近辺を散策するんですが、A君は必ず原宿の学生たちが賑わうゾーンから少し奥まったところへ潜り込んでいきます。

そして金持ってそうな大人が買い物をするような場所のショップなんかに場所を移して買い物をします。

おそらくあそこは駅的には表参道駅が近かったと思います。

学生なんかは辺りには一人もいなく、いるのはセレブっぽそうなマダムやしゃれた兄さんみたいな感じの人ばかりです。

あとはちょっと金持ってそうな中国人みたいな人ですね。

 

僕は「まぁこんな世界に浸ってみるのもおもしろいかも」と思って、購入はせずに浸すらA君の買い物につきそう形で時間を経過させることにしていました。

A君はそんな場所のアパレルショップで1着8000円のTシャツとかをポンポンと買ったりするので、とてもじゃないんですが僕はついていけません。

しかしA君は僕のことなどお構いなしに高そうな服をどんどんと買うのです。

高い服を購入することに「快感」を感じているというか。

そんな様子にも見えました。

 

女への自信の無さを「金」で埋めている?

そういえば、昔からA君は自分が「美女との女性経験のある男」であることを周りに吹聴してドヤッていた節ありました。

あるとき僕とA君との共通の知り合いである一人の美女がいました。

A君はその美女と付き合って、親密な中になることができたようですが、いろいろあってその美女に振られてしまいます。

すると振られてしまったことに激しく憤って、リベンジポルノまがいのことを仕出かしてくれていました。

例えば「あの女のウ●コは死ぬほど臭いぞ!」とかいう内容を周りに言いふらすようなことです。

くだらないと言えばくだらないですが、悪意溢れる言動ですね。

しかしその一方で、彼がこの女性といかに親密になっていたかをそことなく感じさせようとする意図もある発言にも思えます。

 

そしてその後しばらくしてから彼が「なぜフラれてしまったのか」を考える反省会的なものが行われたました。

そこでは「高学歴、高収入、高収入」といって、彼が自らが「3高」な存在であることを改めて確認しておりました。

最後の締めくくりには「なのに何でフラれたんだ!」と言っていました。

「あの女の感覚がおかしい!」という具合でしょうか。

僕は「そんなんだからフラれるんだよ」とは言わずに、その場ではただただ同情するに留めておきましたが・・・。

 

まぁ彼にはいろいろとあったんですが、このことから金を持ってドヤっている男の心理が見えてくると思います。

おそらくですが「男=金」と思っている男とは、やはり金を持っている男が偉くて、女からもモテるべき存在であるということを信じて疑っていない存在なのではないかと思います。

確かに日本は資本主義の国なので、金を持っていればいろいろと有利になる国の仕組みではあると思います。

しかし、だからと言って全てを金に頼り切るのはよくないですよね。

金があれば女にモテるかもしれませんが、そんな理由だけで寄ってくる女なんて有難くないと思います。

 

ちなみにそんな彼が今はどうなったのかというと、風の噂によると女性のことを軽視するようになったそうです。

いくら頑張っても女から見向きもされないどころかバカにされまくる。

自暴自棄ですね。

クラブで引っかけた女をホテルに持ち帰っては、遊ぶだけ遊んで捨てていると誇らしげに言っていました。

でも多分女性側も同じことを思っているような気もしますけど・・・。

 



「男=金」という考えの女の場合

女性側もちょっと似ているかもしれません。

これは僕が大学を卒業して社会人になってから出会った、当時の職場の後輩のケースです。

名前をBさんとでも呼んでおきましょうか。

このBさんも「男=金」ということを思っていた様ではあったのですが、彼女がなぜ「男=金」として男のことを見るようになったのか。

 

愛されたいから頑張る

彼女の場合は「常に男の人から裏切られてきたという過去」が積み重なったことが要因としてあるように思います。

本当は男の人から愛されたいんだけれども、どういう訳か知りませんがずっと裏切られ続けてしまうのです。

ある特定の男性から「好き」って思われたい。

だからファッションやら化粧やら振舞やら、いろいろと彼女は頑張ります。

その甲斐あってか相手の男も最初は彼女のことを好きでいてくれます。

しかしそれも束の間、そのうち男側からの愛情が離れていってしまうのか、男がどこかに行ってしまうのです。

 

そんなことがあるとBさんとしては「もっとモテるようになりたい、もっと可愛くふるまえるようになりたい。」

そう思ってさらに男の気を引こうと頑張り出します。

結果としてはもっといい男が寄ってきて、彼女のことを愛してくれます。

でもやはり最後は同じで、そのうちどこかに行ってしまう。

何度やっても同じなんですね。

結果的に満たされない自己愛と男に対する復讐心とが混ざり合って、男に対して「金以外に価値のない存在」であるという認識を持ち出します。

 

傷ついた「女のプライド」を守るため?

しかし男としては、ただ可愛いというだけのあかの他人の女性に対して一方的に愛を注ぐことなど難しいと思います。

それでもこのBさんは愛されたがりです。

一方的に愛されることを求め続けています。

Bさんと付き合い始める男としては、「まずは近づいていって、それであわよくば」的な思いがあっただろうとは思います。

その後、人間ですから仲良くなってコミュニケーションをとりたがるようになります。

 

しかし、ある程度のコミュニケーションを取り出すような段階になって男たちは気づきます。

「この女、自分自信のこと好きすぎじゃね?」

「自己愛が強すぎじゃね?」と。

多分Bさんは仲良くなったいろんな男性に対して、いろいろと求めはするものの、自分から相手に何かを与えるということを一切していなかったんじゃないでしょうか。

”Take and Take” の精神しか働かせていなかったんだと思います。

give の精神が無かったんですね。

 

僕も彼女とは何度か遊びに行ったことがあるのですが、遊ぶ日やら時間帯やら、どこに行くかやら、全てを彼女の欲望に合わせる必要がありました。

その時はたまたま僕も興味のある遊びだったため良かったんですが、ちょっとでも興味がずれた場合は彼女からの歩み寄りが皆無であるため、こちらが譲歩しなくてはなりません。

そのことに対して、男側は「あ、この女、俺のこと好きじゃないんだな」となって愛情が冷めてしまうわけです。

そうなると情が薄れているわけですから、変な話彼女のことを簡単に「捨てて」しまいます。

ここで「捨てられてしまった」と感じでしまった女性たちの内で、Bさんのように一部が憤ってしまって男のことを「下等なもの」であると認識しようとしだします。

「どうして私を捨てるのか、ありえない!」といった感じでしょうか。

結果として男の財産を自分の欲求を満たすために利用しようとしたがります。

ここに「男=金」と考えている女性の完成です。

 

ちなみにそんなBさんは、今ではクラブで男をひっかけて遊んでいるようです。

ホテルまで誘惑するんですが、何もさせずに帰るそうで。

その時の男の気の落ち込み様を見るのがたまらなく面白いと言っておりました。

とことん男をたぶらかすことに悦びを感じてしまっているようです。

 



まとめ

「男=金」という考え方が発生してしまう要因としては、男女で原因が異なりはしますがいずれの性別においても「強すぎる自己愛」を原因として発症してしまうように思いました。

男は「足りない自信」を財力で補い、女は「傷ついたプライド」を金で守るのです。

 

今回は僕の周りにいる2人の人物から抽出した分析であるため、すべての人に当てはまるものではないと思います。

しかし傾向としては似てくるでしょう。

なのでもしも何かの折には今回ご紹介した二名のケースを思い出していただき、参考にしていただければと思います。

 

●今回のまとめ

「男=金」という価値観が生まれる要因

男 → 足りない自身を埋め合わせることが容易にできるため

女 → 自分のプライドを守ることが容易にできるため

いずれも共通しているものは「強すぎる自己愛