親から仕事を辞めることに対して文句を言われる・・・。親世代は一つの会社で勤め続けることが美徳とされてきました。
そろそろ年末休みに入ってくるため、おそらく僕は実家に帰省することになりそうです。
実家に帰ると、おそらくは親から「今の仕事はどうだ」というようなことを聞かれるでしょう。
僕は今回の帰省時にそのようなことを聞かれたら、素直に「辞める予定でいること」、もしくは「適当にはぐらかす」。
この2つの回答で切り返していこうと考えているわけです。
親から仕事を辞めることに対して文句を言われる
僕の親は、久々に返ってきた息子から「今度、仕事辞めるわ」なんて言われてしまったら、きっと怒ることでしょう。
そのくらいは、何となく想像がつきます。
このため、せっかくの正月休みを後味のよいものにするために、適当に回答をはぐらかしておくことも視野に入れておく必要が生じます。
怒られるのを、未然に防ぐ目的です。
なぜ仕事を辞めると怒られるのか
なぜ仕事を辞めると怒られるのでしょうか。
考えられたものを何点か羅列してみます。
1:収入が途絶えるから
仕事を辞めてしまえば、その日から無職になります。
つまり、その日からの給料というものが無くなってしまう訳です。
次の仕事にありつけなかったら、生活が苦しくなってしまうでしょう。
その結果、また親の元へと戻ってきてしまうことを心配しているのかもしれません。
もういい歳なのに、最終的に親のすねをかじらないと生きていけないなんて、確かに情けないですよね。
2:辞め癖がつくから
仕事を辞めてしまうと、辞めることに慣れてしまうでしょう。
その結果、「辞め癖」がついてしまって、生活が安定しなくなってしまうことを心配してくれている可能性があります。
確かに僕は次に仕事を辞めたら、僕は人生で4度目の退職となるわけです。
「辞め癖」は、確実に僕についてしまっていると思います。
3:高い教育費が無駄になるから
もしも僕と言う存在が、親にとって「投資対象」であったならば、せっかく高いお金を払って育てあげた子供から、大したリターンが望めなかった場合、それは失望になるでしょう。
「投資」を失敗してしまうのは、誰だって嫌です。
4:仕事とは「続けるもの」であるから
終身雇用の時代を駆け抜けてきた僕の親世代にとって、仕事とは「一生続けるもの」でした。
辞める事なんてとんでもない。
「どんなにいやでも、歯を食いしばってついてくるべきだ!」
そんな考えがあるわけですから、すぐに辞めてしまう人間に対しては軽蔑のまなざしを仕向けてしまうわけです。
親世代との、仕事への「認識差」
世代が変われば価値観も変わってくるはずです。
親世代だって、戦後世代と価値観は違うでしょう。
そしてまた戦後世代も、戦前、開国世代とは価値観は違うはずです。
親世代と僕世代とでは、価値感が違うことはごく自然なことなのです。
このため、親世代と僕世代とで「認識」が違って、そのずれを”正そう”として、親世代が僕世代にいちゃもんをつけてくることは、ある意味では仕方のないことなのではないかと思います。
親世代の仕事への向き合い方
親世代の「仕事への向き合い方」とは、一言で言えば「滅私奉社」です。
なんかの本で出てきた四字熟語をそのままパクらせていただきました。
要するに滅私奉公の現代社会版みたいな意味合いでしょうか。
意味は読んで字のごとく「プライベートを捨てて、会社に尽くす」ことです。
滅私奉社な働き方
この働き方は、完全に時代遅れになっているように思います。
なぜならば、昔は機能していた「終身雇用」が今では崩壊しだしてきてるからです。
昔と比べて転職をする人たちも実際に増えています。
今では「一つの会社に自分の生涯をささげる」ことが当たり前ではない時代になっているのです。
「考え」を変えることは難しい
親世代としては「一つの会社で働き続けることが美徳」という価値観の中で過ごしてきてしまったわけです。
ある意味しょうがないことであると思いますが、親世代の人たちがこの価値観を放棄することは非常に難しいです。
人間というものはどうも頑固で、自分が長年信じてきたものを簡単には変えることができないんですね。
信じてきた期間が長ければ長いほど、そうなります。
極端な例は「宗教戦争」
極端な例としては、宗教の違いによる戦争があります。
信じるものが違っているだけで、人々は簡単に争いを起こしてしまうのです。
同じキリスト教だったとしても、カトリックかプロテスタントかの違いでさえ、時にはギクシャクしだしたりしたものでした。
それに似たものが、親と子の夕食時に酒を酌み交わしたときに、勃発する可能性があるのです。
僕の親が怒る理由
以上を踏まえて、僕の親が僕に怒る「個人的な理由」と言うものを考え直してみます。
1:「仕事」=「続けるもの」であると信じ込んでいるから
僕の親が怒る理由として最も大きいものは、「仕事」=「続けるもの」であると信じ込んでいることにあると思います。
世代的にも、これはどうしようもないことだと思います。
その証拠に、僕が仕事を辞める度に「(友人の)●●くんは仕事まだ一度も辞めてないんでしょ?」なんてことを言いだしてくる始末です。
確かに友人の●●くんは一度も仕事を辞めずに、新卒に入社した会社で頑張っていますが、彼は「転職したいけど怖くできないだけ」なんですよね。
そんな親の捉え方に、やはり長年の凝り固まった信条というものを伺い知ることができます。
2:収入が途絶えるから
親としては、いい歳した息子には自立してもらいたいわけですね。
そういった愛情的なものが、恐らくは僕の親にはあるように思います。
収入が途絶えると、生きていくことが難しくなってしまいます。
そして親と言うものは、子供の身を必要以上に不安がってしてしまうのでしょう。
もしかしたら僕が仕事を辞める度に、僕が野垂れ死ぬ姿を妄想してしまっているのかもしれません。
まぁ今の日本であれば、バイトなり適当に探しておけば野垂れ死ぬなんてことはないのでしょうが・・・。
親世代としては、バイトで生きていくことは、きっと「精神的に」ありえないのでしょう。
3:投資に失敗したから
理由の95%は上に挙げた2つで説明がつくように思いますが、残りの5%には僕のことを投資対象として捉えており、賭けに見合ったリターンが得られなさそうだということに対する失望のような感情があるように思います。
この点だけを特筆すると、なんとも非情な親であるように見えるかもしれません。
しかし、僕も立場が逆だったら、似たような感情を抱いてしまうかもしれません。
なんせ、何千万のお金と、約20年もの年月をかけて育てた子供が、仕事をすぐ辞めるわ、結婚にも興味を示さないわ・・・。
そうなってしまうと、がっかりしてしまうのも無理はないのではないでしょうか。
親の考えを妄信する必要はない
ここまで言っておいてアレですが、親の言い分を妄信する必要もないです。
確かに、先行きが分からないこれからの時代には、何が起こるか分かりません。
このため、「これが正しい!」という絶対的なものなんてないはずなんです。
僕の言い分も一つの意見ですし、親の言い分も旧世界で常識とされてきた意見です。
ですが、何が正しいのかは分かりません。
大切なことは、自分で考えることだと思います。
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