時間の無い時こそピアノの練習のチャンス? 1日に最低10分でもピアノを弾くことのススメ

2020年3月20日

会社勤めをしていると、なかなかピアノを弾く時間の確保をすることが難しいですよね。

平日ともなれば、1時間。

よくて2時間くらいでしょうか?

まぁ、人にもよるでしょうが・・・。

 

ただ、恐らく多くの人に共通することだとは思いますが、

大きく時間を確保するとなると、それは土日などになってくるはずだと思います。

そんな、土日まで待ってられないですよね。

土日も土日で、別の予定が入ってることも多いですし。

 

今回の記事では、「ピアノを練習する時間を確保することが難しい!」と悩んでいる人に向けて。

僕なりの考えを発信していきたいと思います。

 

短時間の練習を毎日続けることも、悪くないと思うのです。

 

 

時間の無い時こそがピアノの練習のチャンスである3つの理由

はい、いきなりです。

僕は時間の無い時こそが、ピアノを練習するチャンスであると思っております。

 

「逆じゃない?」

「時間が多い時の方がいいに決まってるでしょ!」

そう思われる方もいらっしゃると思います。

 

確かに、一見すると時間に余裕があるときの方がいいかもしれません。

しかし、意外と「時間に余裕が無い時」の方が練習には向いているように思います。

以下からは、その理由を説明していきたいと思います。

 

 



1:集中できる

時間があまり確保できない場合、かえって集中して練習をすることができます。

もしも時間がたくさんある場合だと、どうしても「甘え」のようなものが心の片隅に湧いてきてしまうと思うのです。

 

例えば練習時間が10分しか確保できない場合。

短い練習時間を意識することで、自然と意気込みも変わってくるでしょう。

10分しか時間が無いから、集中して弾こう!

という気にもなってくると思います。

 

2:要点だけを練習できる

時間があまりないので、余計な箇所を弾いている場合ではなくなります。

ともなれば、自ずと「要点」を重点的に弾くようになるでしょう。

 

先ほどの集中のお話と若干内容が被るかもしれませんが・・・。

時間がないので、どうしても効率よく練習をしたくなってしまうものです。

必然的に自分が「弾けていない箇所」を重点的に練習することになるでしょう。

できない箇所を重点的に練習弾くわけですから、上達しない訳がありませんね。

 

 

3:時間を効率よく使える

「鶏が先か、卵が先か」ではありませんが・・・。

練習時間がないこととは、すなわち「時間」を効率的に使うことができていることでもあると思います。

一日に10分ほどしかピアノを弾かないのであれば、裏を返せば、あなたは他のことに時間を費やすことができるはず。

 

その時間は、YouTubeなどで名演奏を視聴する時間に充ててもいいでしょうし、音楽理論の動画を視聴する時間に充てることもいいでしょう。

また僕のようにブログの執筆時間に充てたっていいかもしれません。

 

とにかく一日の時間は有限です。

この限られた24時間をいかにして効率的に使えるか。

このことは、なにもピアノに限らず、すべての物事において重要になってくるはずです。

 

 



長時間練習したって上達するわけではない

さて、ここまでは練習時間があまり取れないことの「メリット」を考えてみました。

ここからは、逆に練習時間を大量に取ることの「デメリット」の方を考えていきたいと思います。

 

 

集中力が続かず、ストレスがたまる

練習のペース配分を考えなかった場合。

長時間のピアノの練習は、もしかするとある種の「拷問」にすらなってしまうでしょう。

もしもスパルタ的なものが好きなのであれば、話は別になんでしょうが・・・。

 

多くの人にとっては、やはり気持ちが楽しめていないと、練習して上達していくことは難しいように思います。

長時間ずっと集中を切らさずにいることは、案外ストレスがたまってしまうものです。

ストレスフルの精神状態でピアノを上達させようとしたって、上手くいかないのではないかと思います。

何事も、上達するためには「楽しむ心」が必要不可欠ですからね。

 

 

練習効率が落ちる

今ほど説明した「集中力」が低下した状態で練習を続けていても、結果として効率的な練習ができなくなってしまうでしょう。

ただひたすら鍵盤を鳴らすだけの「指の運動」と、スパルタに耐えるための「根性」を強めることはできるかもしれません。

 

しかし、そうなったところで、肝心の「ピアノの上達」はどうなってしまうのか・・・。

目的がピアノの上達にあるのであれば、指の筋トレだったり、根性だったりはあくまで副次的なもののはず。

本筋の目的ではありません。

 

目的を見失わないように、ピアノを弾きたいものですね。

 

 



忙しい時の方が上達した話

以下から説明することは、僕がバイオリンを習っていた時の話です。

ピアノでなくてごめんなさい。

 

でもピアノもバイオリンも、練習での上達の仕方には違いはないと僕は思っています。

少なくとも何かしらの「参考」には、間違いなくなるでしょう。

 

 

毎日忙しかったが、なぜか上達した

当時バイオリンを教室に通って習っていました。

教本は音楽の友社による「新しいバイオリン」と、運指の「セブシック」です。

そこにプラスで、適当に他から楽譜を用意してきたりもします。

 

この当時はヴィヴァルディの「コンチェルト・イ短調・第三楽章」を練習していました。

仕事も閑散期ということで家には早く帰ることができ、毎日1~2時間はバイオリンを弾く毎日を送っていました。

 

 

長時間練習しても弾けるようにならない

この曲なんですが、間奏部分がめちゃくちゃ難しいんですよね。

バイオリンを知らない人にはイメージしにくいかもしれませんが、移弦をしまくります。

G線→D線→G線→A線→D線・・・みたいな。

しかも8分音符なので、なかなか早いです。

いくら頑張ってもどこかで音を間違えてしまいます。

 

 

短時間練習に切り替えたら、徐々に弾けるように

そうこうしているうちに、仕事が繁忙期に差し掛かってしまいました。

結果としてバイオリンを弾く時間は極端に減りました

弾けて1時間とか、平均すると1日30分ほどです。

 

ですが、僕はこのことで、この曲の間奏部分を弾くことができるようになりました!

短時間練習の効果として、それこそこの記事の冒頭で説明したような恩恵を受けることができたのです。

短時間しか練習できなくなったので、「集中」することができ、「練習効率」が上がりました。

その結果、「時間の使い方」も改善しました。

 

以前と比べて、練習時間は明らかに減りました。

にも拘わらず、上達スピードは上がったのです。

 

 

思ったように上達しない場合にも、有効かも

このように、練習時間の短縮というものは、楽曲を仕上げるためには意外と効率的であることがお分かりになったと思います。

ともなれば、この方法を「時間に余裕がある人」が敢えて取り入れたっていいですよね。

何も、僕は「時間が取れないからやむなく『短時間の練習の長所』を上げている」わけではありません。

短時間練習に素晴らしい点があれば、別に時間に余裕がある人が敢えてそれを採用したっていいはず。

 

 

普段とは違った練習スタイルを

普段は長時間の練習をしている人で、練習に行き詰り上達が頭打ちになっている人へ。

試しにこの「短時間連取法」を採り入れてみてください。

普段とは違った練習スタイル、練習環境に感じるはずです。

意外といい刺激となり、思いのほか上達するかもしれませんよ!