電子ピアノとエレクトーンの違い! 鍵盤を始める時はこれらの違いをしっかりと理解しておこう!

2020年3月20日

今回の記事では、「電子ピアノ」と「エレクトーン」の違いついてを、分かりやすく説明してみたいと思います。

 



電子ピアノもエレクトーンも、電子鍵盤楽器として非常に有名ですよね。

演奏を聞くだけであれば、これらの違いを知っておく必要性はそこまで高くないのかもしれません。

 

ですが、もしも自分自身が楽器を習得することになってくると、そういう訳にもいかないでしょう。

電子ピアノもエレクトーンも、ぱっと見で似たような楽器ですが、違う楽器です。

習得するのであれば、これらの違いは明確に知っておく必要があると思います。

 

 

電子ピアノとエレクトーンの違い

早速ですが、「電子ピアノ」と「エレクトーン」は何が違うのかを確認してみます。

 


 

ベースとなった楽器が違う

正直言うとこの一言に集約させることができるます。

少しだけ詳しく言うと、「電子ピアノ」と「エレクトーン」では「ベース(元)となった楽器」が違います。

 

電子ピアノのベースとなった楽器は、ご存知「ピアノ」であり、エレクトーンのベースとなった楽器は「(パイプ)オルガン」になります。

(そもそもエレクトーンの場合は、「電子オルガンの一種である」と言った方が正確です)

 

つまり電子ピアノエレクトーン(電子オルガン)の違いとは、すなわち「ピアノ」と「オルガン」の違いということになるのです。

 

「ピアノ」なのか?

それとも「オルガン」なのか?

 

 

電子ピアノ=ピアノ

電子ピアノは、その名の通り「ピアノ」が元になっています。

ピアノは誰もが知っているようなメジャーすぎる楽器ですね。

いまさら説明の必要はないでしょうが、念のために上に写真を載せておきます。

 

学校やホールに必ずあるような大型楽器です。

88個の鍵盤は押されることで内部のハンマーを動かして弦を叩き、そのことで音が鳴ります。

電子ピアノでは、このような鍵盤の構造をできるかぎり再現しようとした電子楽器になります。

高額なモデルであればあるほど、ピアノ特有のタッチがリアルに再現されていることが多いです。

 

 

エレクトーン=(パイプ)オルガン

一方で、エレクトーンは(パイプ)オルガンが元になっています。

教会などによく置かれている鍵盤楽器です。

「パイプ」と呼ばれるものに空気を送ることで、音を出しています。

 

音が鳴る原理としてはリコーダーなどと同じです。

ただし、この音を出すパイプは非常に大きくて、教会の壁一面に装飾的な影響を与えてくれていたりもします。

一方で人が演奏をする部分は、上の写真のように鍵盤が複数重なったように配置されており、足元にも鍵盤や複数のペダルが用意されています。

押せる箇所がピアノの鍵盤よりもはるかに多く、まさに両手両足を使って全身で演奏をする必要性が出てくるわけです。

 




強弱のつけ方が違う

まぁこれは元の楽器が違うから、ある意味当然なのですが・・・。

電子ピアノとエレクトーンとでは音の出し方に違いがあるわけです。

ともなれば、音の強弱の付け方で差が出てきます。

 

 

電子ピアノの強弱

元がピアノですから、ハンマーを弦に強く叩きつけるように鍵盤を叩けば、強い音が鳴ります。

反対に、優しく押し込めばハンマーも優しく弦にあたるので、優しい音がなります。

この原理が再現された電子ピアノの場合は、同じように鍵盤の叩き方で音の強弱が決まります。

 

 

エレクトーンの強弱

一方エレクトーンの場合でも、「イニシャルタッチ」という機能を使えば、それっぽいことはできるようになります。

この機能は電子化されたエレクトーン(電子オルガン)特有の機能です。

オリジナルのオルガンには存在しない機能であることが魅力ですね。

 

生のパイプオルガンでは構造上空気をパイプに送り付けて、笛のごとく音を鳴らすような構造で作られています。

このため、基本的にはパイプに送る空気の量を調整する形で、音に強弱をつけます。

 

 


鍵盤の押し心地が違う

電子ピアノとエレクトーンでは、鍵盤の押し心地も違います。

 

 

電子ピアノ

電子ピアノの鍵盤は、やはり中にハンマー構造が入ったことを想定したつくりとなっています。

このため、基本的には低音ほど反発があり、高音ほど軽い押し心地となります。

極端な話ですが、腕力の弱い人が低音ばかり弾きまくっていると筋肉痛になってしまうかもしれません。

 

 

エレクトーン

一方でエレクトーンの場合は、ピアノのような押し心地の差異は基本的には存在しないと言っていいでしょう。

また、全体的な鍵盤の押し心地も、ピアノと比較すると軽いです。

 




習得するのであれば、違いをしっかりと理解しておこう!

もしも鍵盤楽器の習得を考えていて、「『ピアノ』か『エレクトーン(電子オルガン)』かが決められない・・・。」

そんな状態なのであれば、今ほど説明した内容の違いがあることを事前にしっかりと確認しておきましょう。

 

 

自分が「楽しそう!」と感じた方を選ぶべし

まずは直感です。

もしも「ピアノ」か「エレクトーン(電子オルガン)」で迷っているのであれば、素直に自分が「楽しそう!」と感じた方を選択してみてください。

 

別に、子供の音楽のエリート教育を受けるわけではないのですから、途中で違う方を選び直したって問題ありません。

初学者の内であれば、技術面のカバーだってやり直せると思いますし。

 

 

独学をするなら「ピアノ」がオススメ

もしも独学をするならば、個人的にはエレクトーン(電子オルガン)」よりも「ピアノ」の方がオススメであると感じます。

理由は大きく3点あります。

 

 

1:情報が豊富

やはりピアノという楽器は人口が多いため、本やネット上の情報というものが豊富に揃っており、独学には最適です。

ピアノ独学者同士のコミュニケーションも、インターネットを経して簡単にとることができます。

非常に独学しやすい状況が整っているわけです。

 

 

2:安くて良質なモデルがある

電子ピアノの場合ですが、恐らくはエレクトーン(電子オルガン)のものよりも「安くて良質なモデル」というものが多く出ているように思います。

そもそも「エレクトーン」がYAMAHA社の商標品です。

ある程度のブランド価格として高くなってしまうのはしょうがないのでしょう・・・。

 

 

3:僕が習得しようとしている

理由としては非常に弱いですが、ピアノは現在僕が上達させようとしている楽器でもあります。

当ブログでも、たまにピアノの独学法をテーマにした記事を更新していくつもりです。

なので、僕を見てあなたも頑張っていただけたらと思います。

またその逆もあっていいかと思います。

 

つまりは、ここにピアノのコミュニケーション的なものができる可能性があるわけです。

それに伴って、楽しんで上達をすることができるのではないかと思っているわけです。

何事にも、「楽しむこと」は重要だと思いますからね!