年功序列は崩壊するべき? 部下に怒られる上司たちの苦悩

2021年4月11日

僕の会社にはいわゆる「課長」という役職の人間がいます。

たぶん僕の会社以外の多くのところにもいるだろうとは思います。

 

しかし僕の会社の課長Aはちょっと特殊だと思います。

なぜならば、いつも部下から怒られているから・・・。

 

そんな課長Aを見ていて思うのです。

「課長のままにさせておくの、かわいそうじゃない?」

と。

 

今回の記事では、僕が思う「年功序列が崩壊するべき理由」についてを語っていきたいと思います。

 

 

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崩壊する社畜文化

日本には古くから年功序列の制度がありますよね。

会社に「長くいればいるほど出世していく」という制度です。

よく「終身雇用制」という言葉と一緒になって出てくるイメージが強いです。

 

 

「終身雇用」の継続は不可能

しかしこの「終身雇用制」は、これからの日本社会が維持していくことは不可能になっていくと言われております。

あの日本が世界に誇る自動車メーカーのトップですら、生涯にわたって社員を養っていくことは不可能であることを断言していましたね。

 

他には、最近(2019年現在)では、富士通NECコカ・コーラ社などがある一定の年齢以上の社員に対して、自主退社や強制異動の対応をとったりしたことが話題になりましたよね。

それに関連してか、僕が以前勤めていた会社に在籍している40代の同僚も、明日への恐怖におびえていました。

 

このように大企業がすでに終身雇用の継続を放棄しだしている令和の元年です。

 

 

「年功序列」も崩壊?

終身雇用という概念と常に二人三脚であった「年功序列」も、大きく影響が及んでいるように思います。

今までは生涯の雇用が約束されているから、労働者は一つの会社で長く働き続けようとしていた面があります。

 

若手社員
「若いうちは低賃金であっても、我慢して頑張ればそのうち高級取りになれる。」

そう信じて頑張ってきたのが今までの一般的な日本の労働者たちでした。

 

しかしそのように長く働き続けようとすることが、世の中的には不可能になってきているというのです。

終身雇用が将来的に必ず崩壊するのであれば、年功序列にも大きく影響を与えてくるはずです。

そうすると昇給や出世への希望が見込めないどころか、富士通などのように自主退社を促されたり強制異動をくらう羽目にもなってくるわけです。

 

 

年功序列の崩壊はいいことかもしれない

僕自身は、年功序列の崩壊に関しては「賛成」です。

この記事の冒頭にも記載いたしましたが、僕の勤めている会社には「どうしようもない課長」がいます。

いつも部下に怒られているのです。

 

年功序列から実力社会の人事になれば、彼のような「どうしようもない課長」が誕生すること防ぐことができます。

役職だけ高い無能は本人も苦しいでしょうし、組織にとっても良いことがありません。

 

 

部下から怒られる課長

課長が部下から怒られている具体的な内容については、僕は正直よくわかりません。

ただ僕でも察してしまう「事実」としては、この課長が仕事ができなすぎるということ。

特定の部下ばかりからではなく、複数の部下から怒られているのです。

「よっぽどなんだなぁ」とみおり、間違いないと思います。

 

課長が先に退勤するときに「お疲れ!」といって部下の一人とすれ違ったところ、その部下から「おめぇ何もやってねぇんだから疲れてねぇだろ!」とキレられていました。

このことは、最近の無能課長エピソードの中でも特に印象深いです。

 


年功序列の生み出した異様な光景

弊社のこの課長は、年功序列によって実力に対して不釣り合いに出世してしまいました。

いわゆる「年功序列の被害者」であるといってもいいかもしれません。

 

年功序列による出世とは、「長い間働けばそれに見合って仕事ができるようになる」という人類みな有能説(僕の自作概念です)に基づいて提案されたスタイルであるように思います。

しかし実際の人間とは、能力もやる気もみなばらばらです。

皆が同じ能力を持っているわけではありません。

 

また年功序列とは、先ほどにも書いたように「終身雇用」の上に成り立つような概念です。

会社が労働者を生涯にわたって面倒をみることができるからこそ、可能なのです。

会社が年功序列であれば、例え本人が無能であったとしても、有能な部下よりも給料も待遇もよくなってしまいます。

有能な部下からしてみれば決裁権はその課長にあるわけなので、課長が訳の分からないことばかりしていると、部下には不満がたまります。

 

 

課長に対して足を組んで叱りつける部下

今回の部下は、課長に対して足を組んで叱りつけていました。

話の内容は、上にも書いたようによく分かりません。

課長も課長で、役職者としてのプライドがあるのか、部下に叱られても「あぁ、それね」などとヘラヘラと笑うばかりです。

 

課長は、長いこと年功序列の弊社にしがみ付いてしまいました。

そんな具合で出世してしまったものだから、下手に対して“それらしく”振舞っていないといけなくなってしまったわけです。

 

このような具合で、この課長は完全に年功序列の「被害者」ですね。

仕事ができないにも関わらず、勤続年数だけ長いものだから出世してしまって・・・。

下に入った優秀な部下からしたら、やり難いったらありゃしないと思います。

 

 

年功序列さえなければ社内の空気はもっと良くなる

年功序列さえなければ、優秀な人が上につくため、弊社が抱えるストレスも解消されるはずです。

年齢を重ねていても、無能であれば若い優秀な人の下につくことになります。

プライド的には譲れないものもあるかもしれませんが、その方が組織にとっては良い影響が出てくるはずです。

社内環境が改善されるはずです。

 

なので、あなたが部下から怒られているのは、あなたに原因があるわけではないのかもしれません。

社内の人事制度が古く、おかしいことが原因である可能性があります。

ただし、その場合であっても、あなたは会社の古い制度による被害者になります。

「被害者」という立場は、残念ながら変わりません・・・。