超大切! Blenderでは「原点」への理解が必要不可欠です! 原点を調整する2つの方法!
Blenderでは「原点」というものがあります。
この「原点」は超重要です。原点はBlenderの基本中の基本となっています。
原点への認識があるかないかで、いろいろと勝手が変わってきてしまいます。
「え、原点って何? そんなに重要なの?」
という感じの人がいたら、この記事は必見となるでしょう!
原点の位置を調整する
原点はいつの間にか変な位置に移動してしまいがちです。
そうでなかったとしても、何かのモディファイアーを適用させるにあたって、「原点の位置がもうちょっと奥に、隣に、あった方がいいなぁ・・・。」なんてことは往々にしてあります。
このため、原点の位置を手軽に調整できる方法を知っておくことは、Blenderでは非常に重要になってくるのです。
基本は2つのパターン
もっともよく使うと思われる調整方法は、ワールド原点に移動させる方法です。
「ワールド原点」とは、X、Y、Zの各軸が全て0の場所。
すなわち、Blenderを立ち上げた最初の画面で、立方体が置かれてある場所です。
このX軸とY軸が交わっている場所です。
見えてはいませんが、Z軸も交わっています。
この重なるところに原点オブジェクトの原点を戻すことは簡単です。
手順としては、2ステップ。
ステップ1:「Shiftキー」+「Sキー」
まずは3Dカーソルを原点に移動させます!
Shift+Sを押して出てきた【スナップ】メニュー。
この中にある「カーソル→ワールド原点」をクリック。
すると、カーソルがワールド原点へ移動します。
既にワールド原点にある場合は、特に変化は起きません。
ステップ2へ進みます。
ステップ2:「原点を3Dカーソルへ移動」
3Dカーソルの位置に、原点を移動させます。
【オブジェクトモード】時に左上の方を見てみると、「オブジェクト」という項目があります。
ここをクリックすると、出てきたメニューの中に「原点を設定」という項目があります。
「原点を設定」の項目中にあるを「原点を3Dカーソルへ移動」をクリックします。
このことで、原点が3Dカーソルへ移動します。
すなわち、オブジェクトの原点がワールド原点へ移動するのです。
任意の位置に原点を移動させるには
ちなみに、この手法を応用すれば、任意の好きな箇所に原点を持って行くこともできます。
3Dカーソルさえ好きな位置に動かすことができれば、すなわち原点も好きな位置に動かすことができるわけですからね。
その3Dカーソルの操作方法については、別の記事で説明いたします。
超重要なオブジェクトの原点
繰り返しにはなりますが、Blenderでは原点は非常に重要なものになります。
基本中の基本です。
もしかすると、モデリングをコツコツとやっていく程度であればそこまで気にならないかもしれません。
ですが、ポーズをとったり、各種モディファイアーをやっていくためには不可欠な認識となります。
ポーズを取る際などに回転が上手くいかないときには、原点の設定がおかしくなっていることが原因であることも、少なくありません。
オブジェクトの原点
今更ですが、そもそも一般的にいう「原点」とは、オブジェクトの原点のことを意味します。
こんなもののことです。
立方体の中心にある、オレンジ色の点。
これがオブジェクトの原点です!
編集モードでは、原点を動かせない
原点は、編集モードでは調整ができません。
オブジェクトの原点ということなので、【オブジェクトモード】などののときには原点を移動させることができます。
【編集モード】の時に移動させようとしても、原点はそのまま。
ポリゴンだけしか移動させることしかできません。
なぜ編集モードでは原点を編集できないのか
なぜ【編集モード】では原点の位置を動かすことができないのか・・・。
それは【編集モード】がポリゴンの編集をするためのモードであるからです。
「何言ってんのか分からない」と言われてしまうかもしれませんが、原点は3Dモデルがどこの座標にあるのかを定めるためのものです。
だからこそ、メッシュの成形をするための【編集モード】では動かすことができないのです。
原点が違うだけで起こる問題
原点は様々なことに影響を及ぼしますが、一番目につくのが回転することだと思います。
特にキャラクターのポーズをとるときには、関節を回転させまくるわけですから、このことは非常に重要になってくるんじゃないかなぁと、個人的には思う訳です。
回転の比較動画
原点が違うだけで生じる問題を比較してみましょう。
簡易的に長方形を用意しました。全く同じモデルですが、原点の位置が違うだけで異なる回転をしていることがお分かりいただけると思います。
基本的には原点を中心にして、オブジェクトが回転していることが、視覚的も理解いただけるかと思います。
キャラクターにポーズを取らせる際などには、ぜひ原点にこだわるようにしてください。
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