Blender2.8系を使うための環境を確認しよう! 予算や状況に合わせて整える「3種のPCスペック」!

2020年2月10日

Blenderを始める人のなかには、まったくのPC音痴だという人も多いと思います。

どちらかと言えば、僕も以前はPC音痴側の人間でした。

Wi-Fiの概念すらも良く分からなく、「インタネットは有線で!」という状態で10代を終えようとしていたレベルです。

 



そこで今回の記事では、2020年2月現在における「Blender2.8系を動かすために求められるPCスペック」についてを、PC音痴の昔の僕でも理解出るように確認していきたいと思います。

(まぁ、ぶっちゃけ今でもそんなに熟知しているわけではないんですけどね・・・。)

 

Blender2.8系を使うための必要スペック、環境

Blenderの公式サイトによると、Blender2.8系を動かすために求められるPCの必要スペックは、以下ようになります。

 

1:Blenderはどこにあっても立ち上がる

プログラムがUSBメモリにあっても、どこのフォルダーにあっても、デスクトップにあっても、Blenderは呼びこまれたら実行することができるようです。

ただし、快適に動作できるかは別問題でしょうね。

 

2:BlenderはどのOSでも動く

BlenderはどのOSであっても動くようです。

一応、ここに表記があるのはWindows、MacOS、Linuxですね。

もちろんマイクロソフトやアップルがサポートを修了したOSは、ここには表記されていません。

2020年2月の時点では、現行のOSであれば動くということになります。

 

Windowsの方が快適かも

ただし文面を見る限りでは、Windowsの方が快適に使えそうです。

デスクトップにアイコンを作ることができるようですし、「.blendファイル」関連の機能性を高めてくれる機能もあるようです。

プラグインの事を指しているのでしょうか?

すみません、よくわかりません。

ただ、僕はWindowsでBlenderを楽しんでいるため、これらのことをいわゆる「当たり前」だと思っていました。

OSが違ってしまうと、この「当たり前」ができなくなるのであれば、それはつらいですね。

 

3:ハードウェア要件(必要スペック)

さぁ、ここからが今回の記事の本題ですね。

左から「最低環境」「推奨環境」「快適環境」となります。

順にみていきましょう。

 

最低環境

まずは「最低環境」です。

 

64-bit dual core 2Ghz CPU with SSE2 support
4 GB RAM
・1280×768 display
・Mouse, trackpad or pen+tablet
・Graphics card with 1 GB RAM, OpenGL 3.3
・Less than 10 year old

 

最低限動かすためにはこの程度のスペックが必要となってくるようです。

本当に最低限の環境ですね。

グラフィックボード(GPU)が出てきていますので、64bitに対応しているMacのノートパソコンなどであれば、既に持っているPCで十分できるかもしれません。

Windowsのメーカー製ノートPCだと、グラフィックボードが入っていないものも多いので、動かすことすらもギリギリになってくるかもしれません。

モデリングがギリギリできても、その他の編集まではできないんじゃないかと思います。

 

推奨環境

続いて「推奨環境」です。

 

・64-bit quad core CPU
16 GB RAM
Full HD display
Three button mouse or pen+tablet
・Graphics card with 4 GB RAM

 

ここまでくると、推奨スペックとなってきます。

CPUもディアルではなくクアッドに、メモリも16GBほどのものが求められていますね。

マウスも左クリック、右クリック、そしてマウスホイールが必要になってきます。

まぁ、マウスホイールがなければ一体どのようにして視点を変えればいいのか見当もつかなくなりますからね!

グラフィックボードも、それなりのスペックが求められてきます。

この辺りになってくると、MacOSの上位モデルでも買わない限りは、条件を満たすことが難しくなってくるのではないでしょうか。

店頭に売っているようなWindowsモデルの場合は、おそらくはこのスペックまではついてこれないでしょう。

ちなみに僕のPCはこのあたりのスペックになります。

もっと上位にカスタムしてみようかなぁ・・・。

 

快適環境

公式サイトでは、推奨のさらに上をいく「快適環境」というものが定義されておりました。

このスペックを満たすことができれば、かなり快適にBlenderライフを楽しむことができるでしょう。

 

・64-bit eight core CPU
・32 GB RAM
・Full HD displays
・Three button mouse and pen+tablet
・Graphics card with +12 GB RAM

 

ここまでくると、まず量販店などではお目にかかれないスペックになってくるかと思います。

素直にBTOパソコンメーカーへ行った方がいいかもしれませんね。

僕は一つ上に挙げた「推奨環境」でもそれなりの快適さは感じております。

しかし、やはり所々で操作の遅延が生じることもあります。

そういったものが、この「快適環境」スペックに変えることで取り除くことができるのであれば、それはもうストレスもなくなるでしょうね。

しかし、いったい金額はいくらするんだろうか・・・。

 



Blenderを始めるならBTOパソコン!

以上のように、Blenderを始めるのであれば、どうしてもある程度のスペックのPCが必要になってきてしまいます。

量販店の店頭に並んでいるWindows10のノートPCでは、スペック的にはBlenderを動かすこともままならないということです。

その場でグラフィックボードを積んだPCを購入してもいいのでしょうが、将来的に快適環境に移行することを視野に入れて、パーツ交換ができるようなBTOパソコンを購入しておくことが良い選択肢であると僕は思います。

 

BTOパソコンであるメリット

BTOパソコンであることのメリットは、一言で言えば「Blenderがやりやすい環境が手に入ること」にあります。

そもそもメーカー製PCは、「多くのユーザー(大衆)が不便なく使えること」を目的とし、かつ製造コストを抑える工夫を凝らした結果の産物です。

つまりBlenderを始めるようなユーザーは想定されている購入者層には入っていません。

Blenderユーザーは「少数のユーザー」であり、「マニアックな使い方」をするわけです。

メーカー製PCの販売コンセプトからは、そもそも逸脱しているのです。