Blenderを「スクール」や「教室」などに通って身に付けることはできるのか?
フリーで入れることのできる最強の3DCGソフトであるBlender。
PCに入れてインストールするところまでは、他のPCソフトと変わらないため、多くの人がこなせるだろうと思います。
しかしいざ立ち上げて、制作を始めだすと!
・・・人によってはお手上げ状態になってしまうかもしれません。
「ネットでいろいろと調べて問題解決を図ろうとしても、上手い具合にいかない・・・。」
そんなことも多いでしょう。
そんなときにBlender初学者の頭に浮かぶのが「Blenderのスクールや習い事教室って、どこかにないのかな?」という考えです。
今回はそういった考えについて、僕の思うことを書き綴っていきたいと思います。
Blenderを「スクール」や「教室」に通って身に付けることはできるのか?
右も左も分からないBlenderの世界に迷い込んでしまったあなたは、どちらが南の方角なのかを知りたくて、何か「太陽的なものの存在」が欲しくなってくるかもしれません。
その「太陽的なものの存在」として、Blenderスクールや教室はなり得はするでしょう。
スクールや教室の存在により「どちらが南であるか」を効率よく把握することができるのです。
※ですが先に技術面に関しても申し上げるのであれば、Blenderを身に付けるまではできないでしょう。
理由は簡単です。
目的の街には、「自らの足」で歩いていくしかないからです。
どういったところがあるのか
スクールの話に戻しましょう・・・。
世の中には確かにBlenderが学べる「スクール」や「教室」の存在があります。
そのカリキュラムも様々ですが、何かの例題を設定して、それを制作していくことは共通しているようです。
「スクール」や「教室」の例
ざっと調べたところ、2020年1月現在では以下のようなカリキュラムを組んでいる「スクール」や「教室」の存在が確認できました。
学習モチーフ | 最低受講時間 | 費用 | 1時間当たりの費用 | |
A社 | 工業製品、生物、人 | 12時間 | ¥50.800 | ¥4.230 |
B社 | 建築物、内装 | 50時間~ | ¥178.000 | ¥3.560 |
C社 | ※マンツーマンのため何でもOK | 1時間~ | ¥4.900~ | ¥4.900 |
もちろん他にも調べればぞろぞろと出てくるだろうと思います。
カリキュラムが微妙に異なる
各スクールがどこまで作り込ませてくれるかについては、僕も分かりません。
ただA社はマニュアルが公開されていて、それを見た限りではモデリングまでで終わりのようです。
厳密に言えば、STLファイルの作成までってところでしょうか。
3Dプリントで出力することを、主な目的としているようです。
B社はマテリアルやらテクスチャやらの設定までするようですね。
C社に関しては、完全マンツーマンであるため、おそらく受講者が望めばどこまででも付き合ってくれるはずです。
受講時間について
A社は12時間を2日に分けて受講します。
イメージとしては「6時間+6時間」という具合です。
B社に関しては、1回2時間を25回に分けて行うようです。
C社に関しては「好きな時に」といった具合ですね。
費用について
これらの金額に、入会金などが別途かかる可能性もありますが、僕はそこまで調べていません。
ごめんなさい。
とりあえずこの並びを見て、B社の金額が一つ抜けている点がビックリですね。
1回あたりの受講料は安めですが、まぁまぁのスペックのPCが変えてしまいそうな総額です。
マンツーマンを謳うC社に関しては、やはりその性質上からから3社の中では最も一時間当たりの料金が割高です。
「スクール」や「教室」に通うとどうなるか
続いて僕が思う「スクール」や「教室」の存在意義についてです。
先ほど上で説明をした内容を踏まえて、考察していきたいと思います。
得られるメリット、2選
まずは「スクール」や「教室」に通うことで得られるメリットを確認していきましょう。
Blenderの始め方が分かる!
とくにBlender初心者の場合に言えると思います。
立ち上げた画面に情報がありすぎて、もう訳が分からないことでしょう。
「マウス操作もままならないし、こんなんじゃ何も作れないじゃないか・・・。」
そのような絶望感に支配されてしまうことも、「スクール」や「教室」に通いさえすればなくなるでしょう。
まさかBlenderを教える側の人が、「Blenderの画面の見方であったり、マウスの使い方であったりが分からない」なんていう、ふざけたことは起こりえないでしょうからね。
Blender仲間ができる!
同期が自分一人だけしかいないと絶望的ですが、「スクール」や「教室」には大抵は自分以外の同期受講生がいることでしょう。
「スクール」や「教室」に通えば、そういった同期受講生とBlender仲間としての関係を築くことができます。
仮にいなかったとしても、Blender講師と仲良くなることで、「準・Blender仲間」と言うものが出来上がります。
とりあえず仲間がいれば、Blenderに関するコミュニケーションであったり、その他Blenderに関する情報交換を行うことができ、自然と自分のBlenderへの理解も深まっていきます。
挫折しそうな時も励まし合うことができます。
僕のような独学者は2ちゃんねるなどに書き込むしかなかったわけなのですが、仲間がいればそういった煩わしさがなくなるのです。
この点は独学に苦労した僕から言わせてみれば、非常に魅力的であるように思います。
生じるデメリット、1選
続いて「スクール」や「教室」に通うことで得られるデメリットを確認していきたいと思います。
費用が掛かる!
当然ですが、「スクール」や「教室」に通うと費用が掛かります。
負担になるかならないかは人それぞれだと思いますが、もしも負担に感じるのであれば独学であったり、費用が安く済むところを選んで受講することが望ましいように思います。
「スクール」や「教室」に対する個人的な考え
「スクール」や「教室」には様々なものがあって、それぞれのメリットとデメリットを紹介させていただきました。
ここからは、それらを踏まえた上での、僕の「個人的な見解」になります。
通っても上達する訳ではない
いきなりですが、「スクール」や「教室」に通っただけでは、Blenderは上達しません。
「スクール」や「教室」が教えてくれるのはBlenderの使い方だけです。
もしもBlenderを上達させたいのであれば、やはりユーザー本人が「どれだけBlender画面と向き合うことができるのか」が非常に重要になってくるように思います。
あくまで最初のスタートダッシュとしてならアリ!
「スクール」や「教室」の存在意義としては、「初学者のスタートダッシュを正しい方向に、効率よく向かわせてくれること」にあるように思います。
例えば、上の表にあるB社ですが、正直¥180.000も支払って50時間も講義を受けるなんて、お金と時間の無駄であると思うんですよね。
それであれば、例えばA社のカリキュラムを一通り受けて、受け終わったあとはひたすら自主製作をしながら独学で経験を積んでいくほうが100倍マシであると僕は思います。
B社というものは、僕の考えでは「スクールや教室として」通うべき場所ではないように思います。
「何のために存在しているのかが分からない」というのが、僕の率直な感想です。(スミマセン)
「慣れ」は自宅でいくらでもできる!
初めての3DCGであったりする場合は、特にBlenderは操作性が独特な様ですから、まずはソフトに慣れて「3DCGとはどういうものなのか」を掴むことが非常に大切になるのです。
ソフトへの「慣れ」は、操作方法さえ分かれば自宅でいくらでもできますね。
一通り感覚を掴んだら、あとはひたすら自主製作するべき!
また一口に「3DCG」と言っても、モデリング、マテリアル、テクスチャ、リギング、アニメーション等々・・・。
非常にいろいろあるわけですから。
Blenderではその全てを賄うことができますが、それを全てスクールで学びきることは正直不可能でしょう。
マンツーマンレッスンでもして、多額の料金を支払えばコーチングはしてくれるかもしれません。
しかしそれを最終的に身に付けていくのは、誰でもない「あなた」なのです。
もしも上達を求めているのであれば、受け身の体制ではなく、興味を持って自ら作品づくりをこなしていく姿勢が不可欠だと思います。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません