Blenderの3D画面を、画像や動画データとしてレンダリングをするための基本操作方法!

2020年3月21日

今回の記事では、「Blenderでレンダリングをする方法」について説明をしていきたいと思います。

 

レンダリングに関する基礎知識

まずはレンダリングという概念についての確認です。

 



レンダリングの概念

そもそも「レンダリング」とは、何のことなのでしょうか。

簡単に言うと、コンピュータを使って「画像・映像」や「音声」などと言ったものを作ることです。

Blenderで3Dモデルから画像や映像を生み出すことはもちろんのこと、「Google Chrome」や「Microsoft Edge」といったWebブラウザがネットの画面を表示させてくれることも、広義にはレンダリングと呼びます。

 

つまり、あなたは当記事を見られれている理由も、「Webブラウザがレンダリングをしていくれているから」なのです。

 

レンダー + 「~ing」

そもそもレンダリングとは、レンダーという言葉に~ingをつけて動名詞にさせたものです。

「レンダー」という言葉自体は「レンダリングをする」という動詞の意味があります。

 

レンダーエンジン

レンダーエンジンという概念があります。

意味は「レンダリングをするために使うエンジン」のこと。

ちょっと何を言っているのか分からないという人もいるかもしれません。

料理に例えれば、もしかしたら分かりやすいかもしれません!

例えば「カレー」を作る場合、母親が作ってくれるカレーと学校給食で調理されたカレー。

両方ともカレーと言う料理ですが、作り手(レンダーエンジン)が違うため、手順も違っていれば調理方法も違っているはずです。

 

レンダラー

レンダーエンジンは、ソフトによっては「レンダラー」と呼称されていたりします。

もちろん意味は「レンダーエンジン」と「レンダラー」は同じ意味です。

Blenderの場合は「レンダーエンジン」という言葉が使われています。

 

Blenderに搭載されている3種のレンダーエンジン!

2020年2月現在、Blender2.8には3種類のレンダリングエンジンがデフォルトで搭載されています。

作風や使うPCによって使い分ける必要があります。

基本的には「Cycles」が使えればそれ一択でいいかと思います。

「Eevee」を使うのは、「Cycles」だと重くなってしまう場合で十分でしょう。

「Workbench」については、ごめんなさいよくわかりません。

 

Eevee

物理ベースのレンダーエンジンです。

ラスタライズ法という方法が採用されており、「リアルタイムでそこそこな絵作り」を行うことができます。

設定などにこだわれば、Cyclesのような質感を表現することもできるかもしれません。

高速である程度の処理ができるため、ゲームなどのレンダリングで採用されているようです。

僕の印象としては、「反射光」や「透過」などの表現が甘くでるような感じがいたします。

 

Workbench

よくわかりません。

特に使う必要もないように思います。

 

Cycles

こちらも物理ベースのレンダーエンジンで、パストレーシングという手法が採用されたものとなっております。

簡単に言うと、特に何もしなくても「非常にリアルな絵作り」を行うことが可能です。

Eeveeでの欠点に感じた「反射光」や「透過」などの表現も、綺麗に描いてくれます。

その代わり、PCへの負荷がすごいことに。

 

 

実際にレンダリングに関する操作をやってみる

基礎的な知識を簡単に確認した程度ですが、ここで一旦レンダリングに関する操作をやっていきたいと思います。

 

 

とりあえずレンダリングしてみる

まずはとりあえず画像としてレンダリングしてみましょう。

サルのモデルと、カメラをセッティングしました。

 

 

レンダリングはカメラからの眺めで行われる

まず大前提として、レンダリングは、現在の3Dビューの画面で行われるわけではありません。

必ずカメラからの眺めで行われることになっております。

※カメラからの眺めを確認する方法は、テンキーの「0」を押してください。

 

 

「F12」キーでレンダリング!

レンダリングをする方法は簡単です。

キーボードのF12キーを押せば開始されます。

 

このようになると思います。

実際は、もっとカメラの位置であったり、3Dモデルの造形であったり、ライティング・光源であったりにこだわりを入れることになるため、このようなシンプルなものにはなりません。

もうちょっとマシにはなるでしょう。

あくまでやり方の説明をしているだけですので、このようにシンプルな絵となっております。

 

 

Shift+「S」キーで保存

レンダリングして表示された画像は、そのままでは保存されません。

Shift+「S」キーを押して保存画面を立ち上げることで、初めて保存をすることができる状態になります。

見慣れてた保存画面が出てきます。

 

画像として保存すればPhotoshopで加工することもできますし、動画であればPremierで編集することもできます。

 

 

元の画面に戻るときは「F11」キー

レンダリングした画面から元の画面に戻る場合は、キーボードのF11キーを押せばOKです。

 

 

使用するレンダーエンジンを切り替える

今先ほどのレンダリングで使用したレンダーエンジンは、Blender2.8のデフォルトである「Eevee」です。

僕年は「Cycles」にこそ3DCGの醍醐味のようなものがあると思っておりますので、ここからはレンダーエンジンを「Eevee」から「Cycles」に切り替える操作を確認していきたいと思います。

 

 

「レンダー」コンテクスト

画面右の方に「レンダー」コンテクストがあります。

まずはそこをクリックしましょう。

すると、右の画面一体がレンダリングに関する操作項目になります。

 

 

レンダーエンジン

この項目でデフォルトで指定されている「Eevee」から、「Cycles」に切り替えることができます。

デフォルトの状態では「Eevee」が選択されているはずです。

「Cycles」に切り替える場合はレンダーエンジンのタブをクリックしてあげれば、選択肢として出てきます。

 

 

レンダーエンジンを切り替えた際の注意点

レンダーエンジンの切り替えは、すなわち表現方法を切り替えることを意味します。

上のカレーの例で言うと、母親のカレーではなくて父親にカレー作りをお願いするような例えに近いと僕は思います。

そうなってくると、各種設定項目が微妙にことなってくる場合があります。

具体例についての言及はこの場では致しませんが、「すべての場合において設定項目は同じ」と思い込まない方がいいかもしれませんね。