Blender2.8で「マテリアル」を設定するための基本的な操作方法

今回の記事では、Blender2.8マテリアルの設定をする方法を説明していきたいと思います。

中でも、主にマテリアルを使った「着色」の設定方法についてを解説いたします。

※マテリアルの醍醐味である「質感」については別の記事で解説いたしますので、そちらをご確認ください。

 

マテリアルを設定する

早速ですがマテリアルを設定して、3Dモデルを着色していきましょう!

マテリアルが設定されていることで、物体の質感や存在感などを強めることができます。

もしもマテリアルが設定されていないと、モデルは真っ白のままであり、中途半端感が否めません。

何か特別な理由でもない限り、極力マテリアル設定をしたほうがいいように思います。

 



色づくり

僕は「マテリアルは色づくりから始まるもの」であると思っております。

まずはマテリアルの設定画面を開いてみましょう。

Blenderを開いた画面の右の方を見てください。

縦に項目が連なっている箇所(プロパティ)があると思います。

その一連の中に「マテリアル」はあります。

クリックしましょう。

おそらくこの以下のような画面になるはずです。

この画面は、いわばマテリアル(色)のパレット的なものだと思っていただければいいかなぁと思います。

3つほど重要と思われる箇所を囲っておきました。

説明の便宜上、上から「上の枠」「中の枠」「下の枠」と呼ぶことにします。

今回の記事で最初に作る色としては、Blenderのロゴマークで最も面積がある「オレンジ色」からにします。

 

上:絵の具名

写真で「Material」と書かれている箇所は、言ってしまえば「絵の具のラベル」のようなものになります。

その色がどんな名前であるかを識別するための項目です。

カーマインという赤系の色がありますが、その「カーマイン」と記載されているラベルのような部分にあたりますね。

とりあえずこの部分をダブルクリックすれば、名前を書き替えることができます。

ここでは便宜上「オレンジ」と表記するようにいたします。

 

中:ノードを使用

「ノードを使用するか・しないか」を選択するためのボタンです。

ノードは後でいろいろと質感をいじるためには必須になってきますので、この段階ではこのボタンが青くなっていること(ノードを使用する)を確認しておきましょう。

もしもボタンがグレーアウトしていれば、クリックすれば青くなります。

 

下:絵の具の中身の色

下段の四角で囲まれている箇所は、実際の色味を指定する箇所になります。

ここをクリックすることでカラーパレットが開いて、任意の色の設定ができます。

上段で絵の具の「ラベル名」を指定したことに対し、こちら下段の枠で実際の絵の具の「中身の色」を指定することになります。

ラベル表記名と中身の色が違わないように、しっかりと設定しておきましょう。

 

最初は自動で着色される

右上の方にある「3Dビューのシェーディング」をクリックして、マテリアルがどのように乗ったのかを確認しましょう。

この手順を踏んだ場合、おそらくマテリアル一覧には今作った「オレンジ」のみがある状態になっていると思います。

その場合は、必然的にマテリアルが1つしかない訳ですから、3Dモデルが全体的にオレンジ色に染まっていると思います。

 

オレンジ色のベースカラーのマテリアルを設定し終わると、マテリアルの画面はこのような状態になっていると思います。

この状態になれば、「オレンジ」というラベルが貼られたオレンジ色の絵の具チューブが完成したような状態になったわけです。

 

マテリアルの追加

1つ目のマテリアル(オレンジ)は、設定と同時に3Dモデルを自動的に染めてくれますが、2つ目のマテリアルからは手動で設定をしなければならなくなります。

次の項目からは、手動によるマテリアルの追加の手順を確認していきましょう。

 

マテリアルの追加方法

マテリアルの追加は、操作的には簡単です。

「オレンジ」の右側にある「+」ボタンをクリックし、出てきた項目「新規」をクリックするだけです。

これらのボタンを押すことで、マテリアル一覧に無地のマテリアルが出現します。

これが出現しましたら、「オレンジ」マテリアルを設定したときと同じように、各種設定をしていきましょう。

ホワイト」というマテリアルを作りました。

今度は「ホワイト」を、一面「オレンジ」色である3Dモデルの一部に割り当てていきたいと思います。

 

着色したい面を全選択

着色する場合も、必ず「編集モード」にしてからの作業となります。

全面「オレンジ」色に染まっている3Dモデルの一部のマテリアルを変更するためには、まず変更を加えたい部分の面全て選択します。

マテリアルによる着色の場合は、基本的には面単位での編集になります。

分かりにくいですが、中央の溝の部分を白くしたいですね。

写真のように、「ホワイト」マテリアルを適用させたい面をぐるっと一周選択します。

 

マテリアルを割り当てる

作ったマテリアルを適用させたい箇所を全て選択しましたら、マテリアルの操作画面にある「割り当て」をクリックしましょう。

選択されているマテリアルを、3Dモデルの選択されている面に割り当てることができます。

「ホワイト」マテリアルが選択されていることを確認して、「割り当て」をクリックしてください。

 

正しくできれば、選択した箇所が「ホワイト」色に染まります。

 

残りの色も同様に

残りの色・・・、つまり中央の青(ブルー)も、同じ手順を踏んで、「マテリアル設定」+「着色」を施していきましょう。

説明が重複してしまうので詳細は省きましたが、「オレンジ」や「ホワイト」のマテリアルと同じ操作です。

新しいマテリアルを作って(名前:ブルー)、「編集モード」で3Dモデル中央の面を選択。

できましたらマテリアルの「割り当て」をクリックです。

中央の箇所を青くしてください。

 



マテリアルでは「質感」も変えられる

マテリアルでは「色」だけではなく「質感」も変えることができます。

まぁそれもそのはずですよね、「マテリアル(素材)」なのに質感が変えられなかったらおかしいです。(笑)

ただ、今回は長くなってしまったので「質感」については別記事にて説明していきたいと思います。