これだけは知っておきたい! Blenderの超基本操作!

2020年2月13日

Blenderの「超」基本操作をご紹介いたします。

 

Blenderには数々の操作方法があって、非常に細かい操作を行う事ができます。

だからこそ初めてBlenderをいじろうとする人にとっては、何が何やら分からなくなってしまうでしょう。

 

ですが正直全てを使う場面なんてそうそうありません。

そのため、Blenderを立ち上げた画面に映っている項目すべての意味を、初心者の内から全て把握しておく必要もありません。

 

今回の記事では、特にこれからBlender2.8を始めるという人に向けて、「最低限これだけ知っていれば、Blenderの取り掛かりには問題ないだろう」という操作をピックアップして説明していきたいと思います。

 



インターフェイス

まずは立ち上げ後のインターフェイスから確認してみましょう。

様々なボタンが並んでおり、混乱しそうですね。

ですが重要だと思うものには番号を振っておきました。

以下でそれらを詳しく見ていきましょう。

 

基本的な項目

1:3Dオブジェクト(3Dモデル)
3Dで造形している造形物そのもの。
これをいろいろといじっていくわけです。

2:3Dカーソル
3Dビュー上でのBlender選択カーソル。(赤い円形のもの)
PCのマウスポインタとは違います。

3:原点
オブジェクトの原点。(オレンジの点)
3Dオブジェクトはこの原点を中心に生成されています。

4:座標軸
3D画面上におけるX軸、Y軸、Z軸の方向がどちらなのかを指し示す目印。
方位磁針のようなものですね。

5:Select(選択)
デフォルトで選択済み。
複数オブジェクトができた場合などに使います。
どのオブジェクトかを指定する際に必須。

6:Cursol(カーソル)
マウスのクリックやドラッグ操作で画面上の3Dカーソルを移動させることができます。

7:Move(移動)
ショートカットキーは「G
オブジェクトを原点ごと移動させるためのボタン。

8:Rotate(回転)
ショートカットキーは「R
オブジェクトを原点ごと回転させるためのボタン。

9:Scale(拡大縮小)
ショートカットキーは「S
オブジェクトを原点ごと拡大縮小させるためのボタン。

10:Transform(移動・回転・拡大縮小)
上の3項目を一度で行うことができる操作。

11:Annotate(描画)
3Dカーソルを中心にして、3D画面に向かって描画をすることができます。
長押しすればAnnotate Eraser(消しゴム)等の機能も使うことが可能。

12:Measure(距離と角度の計測)
3Dビュー上における距離や角度を計測することができます。

13:カメラ
レンダリングをする場合は、必ず「カメラ」からの眺めになります。
今ご覧の3Dビュー画面をレンダリングする訳ではないので、ご注意。
カメラからの眺めを確認する場合はテンキー「0」です。

14:Light(光源)
その名の通り、光源です。
一応、向きや光量を変えることが可能。

15:オブジェクトモード
デフォルトでは「オブジェクトモード」となっておりますが、様々なモードに切り替えることができます。
(※後述)

 

ざっとこんな具合です。

ひとまず「ふ~ん、初期画面はこんな構成になってるんだ~」とだけ感じていただいて、次のショートカットの項目へ進んでください。

 

覚えるべきショートカット

取りあえず、名称と主な機能については以上になりました。

続いて先ほど紹介した中での重要項目です。

上のリストにある「7:Move(移動)」「8:Rotate(回転)」「9:Scale(拡大縮小)」は重要ですので、まずは覚えてください。

これがわからないと、ただ立方体を眺めるだけになってしまいます。(笑)

 

操作を加える場合も、できれば左上にあるボタンをクリックするのではなく、キーボードのショートカットキーを押して操作するようにしましょう。

それぞれ「G」「R」「S」になります。

なぜならばこの3つのキーは、操作が複雑になるにつれてさまざまなコマンドと複合的に押されることが多くなるためです。

また、単純にこの3つを覚えておかないと、作業効率が低下します。

 

他にも覚えておいた方がいいというショートカットキーはありますが、「最低限」必要なものはこの3つであると僕は思います。

あと、実際に何かを作っていく過程で自然と身につくでしょうから、ここではあえてこれ以上は紹介しないようにしたいと思います。

しいて言うならば、次の項目に出てくる「Tabキー」くらいでしょうか。

 

「オブジェクトモード」と「編集モード」

Blenderには大きく「オブジェクトモード」「編集モード」の二種類があります。

厳密にいうともっとあるのですが(「スカルプトモード」や「ウェイトペイント」等・・・)、最初のうちはこの二つだけを気にしておけば十分でしょう。

 

デフォルトでは「オブジェクトモード」です。

切り替え方は「15:オブジェクトモード」をクリックして選ぶのが簡単ですが、キーボードの「Tabキー」を押すことでも簡単に「オブジェクトモード」と「編集モード」を行き来することができます。

3Dのオブジェクトを変形させるには、基本的には「編集モード」で操作を加えるため、モデリングの前半は「編集モード」で操作をすることが多いです。

「オブジェクトモード」は出来上がったきた3Dモデルに、最終的な編集をかけるようなときに使うことが多いです。

ボーンを入れたり、アニメーションを加えたりするときは「オブジェクトモード」ですね。

 

とりあえず「オブジェクトモード」と「編集モード」があり、その両者では操作が異なること。

「オブジェクトモード」では基本的に3Dオブジェクトの編集を行うことができません。

編集する場合は必ず「編集モード」にする必要があります。

そしてこれらのモードは「Tabキー」で簡単に行き来ができることをここで覚えておいてください。

 

右クリック

マウスの使い方については後ほど記述いたしますが、Blender2.8は特別な設定をしていない限り右クリックでオプションメニューを開くことができます。

オプションメニューで出てくる項目は、当然「オブジェクトモード」「編集モード」とでは異なってきます。

よく使うものというと、編集モード時における「細分化」ではないでしょうか。

もちろん他のものもよく使うのですが、この「細分化」は「オブジェクトモード」の時には出てこない項目なので、もしも「細分化」ができないようなときには現在のモードが何なのかを確認するようにしてください。

 

また右クリックオプションは、選択されているオブジェクトによってもメニューが異なります。

「3Dオブジェクト」と「カメラ」とでは表示メニューが異なるわけですね。

細分化ができない理由が、うっかり3Dオブジェクトではなくてカメラを選択していたためであった・・・

そんなことも今後起こり得るかもしれません。

 



マウスの操作

マウスは「左クリック」「マウスホイール」「右クリック」の機能が最低限ついたものを用意してください。

特に「マウスホイール」はよく使うため、必須になります。

このような「ホイール付き」タイプのマウスであれば、安いものでも構いません。

 

マウスの操作

マウスの「左クリック」「マウスホイール」「右クリック」には、Blenderに以下のような操作を加えることができます。

 

●左クリック:選択

●マウスホイール:
上下に転がす→   ズームイン・ズームアウト
ドラッグ→     視点の回転
Shift + ドラッグ→ 視点の並行移動

●右クリック:オプションメニューの表示

 

マウスホイールの使い方は、3Dソフトならではであるため、初めての人は戸惑うかもしれません。

しかし慣れていきます。

マウスホイールを使いこなすことで、効率よくBlenderを操作していくことができると思います。

 



テンキーの操作

テンキーもかなり使います。

このためキーボードは必然的にテンキー付きのものが好ましくなります。

もしもテンキーのないキーボードを使っているのであれば、外付けのテンキーをBlenderだけのために用意するのも悪くない選択であると思います。

600円くらいから使えるものが出回っております。

 

さて、肝心の操作に関しては、以下のようになります。

0:カメラの視界を確認する

1:正面視点

2:下に15度回転

3:右視点

4:左に15度回転

5:パースのON/OFF(透視視点 ←→ 平行視点 の切り替え)

6:右に15度回転

7:真上からの視点

8:上に15度回転

9:Z軸に180度回転

/:選択したオブジェクトのみ表示/非表示

 

テンキーとなると、押すボタンが限られているため一挙に挙げてしまいましたが、まずは重要なのは「0」「5」「/」3つだと思います。

それ以外は最初には覚えなくていいですね。

あとの他にもShiftと組み合わせたら違う機能があったりするキーもあるのですが、訳が分からなくなるためこの場では表記致しません。

ゆくゆく覚えていくようにしましょう。