BlenderをPCにダウンロードしよう! Blenderを始める手順

2020年2月13日

今回はBlenderを始める手順についてご説明したいと思います。

 

Blenderといえば無料で使えるオープンソースソフトウェアですね。

他の有名なソフト(Mayaや3dsMAXなど)が決して安くないライセンス料が必要であることに対して、無料でほぼ同じようなことができるという点が非常に魅力的です。

 

まぁこれらのプロ用ソフトに関しては僕は触ったことがないので、正直どんな使用感なのか僕は知りません。

しかしそれでもBlenderの造形力だけでも十分満足のいくものを作ることができているので、趣味で3DCGをやるのであれば高額な使用料を払ってまでプロ用ソフトを購入する必要はないんじゃないかなぁと思います。

参考になるかは分かりませんが、僕のポートフォリオページにはBlenderで作った3DCG作品を載せております。

少なくともこの程度のものはBlenderで作ることができるので、ご自身の表現したいものが問題なく作れそうでしたら迷わずBlenderをダウンロードしちゃいましょう!

 

Blenderをダウンロードする前に・・・

まずは早速ですがBlenderをダウンロードするためには公式サイトに飛んでから操作を手順を踏んでいく必要があります。

 

ただダウンロードする前に、一点確認しておきたいことがあります。

それはダウンロードしたいBlenderのバージョンが「2.7系」か「2.8系」か、です。

※実際は「2.79」だの「2.81」だのと小数点第二位(三桁目)が生じるのですが、大きくは小数点第一位(二桁目)まででジャンル分けをします。

 

実は2019年の7月31日にBlender2.79に代わってBlender2.80がリリースされたのですが、この2.80から操作性といいますか、画面のUI(ユーザーインターフェイス)が既存のものから大幅に変わりました。

MayaやMAXを使っている人なんかに言わせると、UIが改善した(プロソフトに近づいた)んでしょうかね?

 

この改変はBlenderのみをやっているユーザーからするとビックリもので、いちユーザーである僕としても今までの2.79までの操作性と比べるとガラリと変更が加わっているように感じます。

パッと見は、まるで別物のソフトのようで・・・。

僕も改めて「慣れ」が必要ですね。

 

こんなもんですから今のタイミングでBlenderを始めるという方であれば、2.8から始めるのが自然なことのように思いますね。

しかし一見して自然なことには見えますが、これは世間には2.8の書籍や情報がまだ十分に出回っていないことを意味してもいます

世のBlender使いはみんな新しい2.80に対して試行錯誤をしており、今までの2.79との共通点を探ったりしているような、そんな状況ですね。

 

なので2.8系からBlednerを始めてみてもいいと思いますが、もしも立体造形に自信がない、小学校の図工の授業にやった粘土の授業に苦い思い出がある・・・

そのような具合であればBlenderうんぬんの使い方よりも立体造形の感覚をつかむ必要の方が先にあると思います。

世に情報が充実しているBlender2.79をあえてダウンロードしてインストールしてみることが有用でしょう。

Blender2.79であれば書籍も充実していますし、Blenderの使い手の一人ひとりにもノウハウというものが流布されているので質問サイトなんかで質問してもしっかりと回答が返ってくる可能性も高まります。

Blender2.8系の方も時間の経過と共にそのような状態にはなっていくとは思いますが、2.79と比較すると現時点では自分で問題解決をする必要性が求められてしまうことが現段階のように感じます。

 

 

以上のような観点で、最新のBlender2.8か、それとも情報が充実しているBlender2.7か、ご自身にあった方をPCに入れてみることを非常におすすめします。

まとめるとこう(↓)です。

立体造形(図工の授業の粘土細工など)や3DCGに全く触れたことが無い人→Blender2.79がオススメ!

立体造形にはある程度自信があったり、3DCG自体にも触れたことがある人→Blender2.80を検討してもよし!

 



Blender2.80をダウンロードする

最新版ということなので、まずはBlender2.80をダウンロードする手順を確認していきたいと思います。

※その時によってBlenderの画面が予告なく変化します、でもまぁ大体操作は一緒でしょう!

 

Blender2.80のインストール方法

上にも挙げましたが、公式サイトのリンクを踏んでいただくとBlenderの公式サイトに飛びます。

そこで「Open source 3D creation. Free to use for any purpose, forever. 【Download Blender 2.80】」というメッセージがあると思うので、そこのボタンを押すとこのような画面に飛ぶはずです。

Blenderのダウンロード画面ですね。

Windows10の64bit版を使っているのであれば、緑色の「Download Blender 2.80」というボタンがあるのでクリックします。

もしもそれ以外のOS、スペックの場合であればその2行下にある個所を押せば下のような画面になるはずなので、自分にあうものを選ぶようにしてください。

ここにも該当する機械を使っていなのでしたら、ここは諦めるか、機械を買ってください!

 

さて、該当する選択肢をクリックしたところで、ダウンロードが開始されていきます。

するとセットアップウィザードが立ち上がります。

全部英語です。

Nextをクリックしたら「規約」の画面に映るので、Acceptにチェックを入れてもう一度Nextです。

 

するとウィザードが次のような画面に移ります。

結構この画面で「どうしよう」ってなっちゃう人、多いと思うんですよね。

現に僕がそうだったんで・・・。(笑)

要するに「Blenderの主幹プログラムをPC内のどこのディレクトリにインストールするか?」という質問ですね。

結論から先に言うと「Blender2.80から始める」という状態の人はこのまま1行目の「Blender」を選択した状態でNextすればOKです。

枝分かれしている元の「Blender」ですね。(枝先ではないですよ!)

「Location」をご覧のようにCドライブ>ProgramFiles>BlenderFoundarionの直下のディレクトリに主幹プログラム「Blender」が作成されます。

 

ただ既にPCにBlender2.7系が入った状態でそれを行ってしまうと、このままの操作でしたらBlender2.7系が消えて(上書きされて)しまいます。

まあ仮にそういう人でも、例えばBlender2.79なんかが入っていて「でも2.79が無くなっても別に構わないよ」っていう状態ならばその方法でNextを押せば大丈夫ですね。

そのままインストール処理に入って、しばらくするとFinishの画面に遷移してインストール完了となります。

既にBlender2.7系が入っており、2.7系が上書きされるのが困る(例えば操作のことなどが怖いので様子を見たいとか・・・)という人は方法がありますので以下の項目をご覧ください。

 

Blender2.7系を残したままBlender2.80をインストールする

Blenderは2.80から始めるという人であれば、とりあえずは上記の手順を踏めば無事にインストールを終わらせることができます。

しかし中にはBlender2.7系等に慣れ親しんでおり、UIの劇的な変更により制作に支障がでてしまうことを恐れている人もいると思います。

そういう人は「2.7を残しつつも2.80をインストールする」いわばBlenderの新旧を共存させたいという思いが強くあるのではないでしょうか。

 

上記にも説明いたしましたが、この手順を踏んでしまうとBlender2.80によって過去のBlenderが上書きされてしまって消えてしまいます。

上書きされて消えてしまっても、一応Blender2.79なんかを入れなおす方法もあるにはあるのですが、面倒なのでできれば最初から共存させる操作を施しておきたいですよね。

※というかBlender2.79を残しておくにはどちらにせよ以下の手順を踏む必要性が生じてしまうんです・・・。

 

まず「Blender2.80をインストールすると過去のBlenderが上書きされて無くなってしまう理由」ですが、それはファイル名が同じであるからです。

先ほどの画像を見ていただくとわかると思いますが、プログラムとしての「Blender」はCドライブ>ProgramFiles>BlenderFoundarionの直下にダウンロードされます。

ここではバージョンを問わず特に何もいじっていなければフォルダ名を「Blender」として存在しているはずです。

そして新しくインストールする2.8系のフォルダ名も「Blender」とだけ。

名前が被ってしまうんですね。

この場合、Blender側では新しい方を優先させるようになっているため、古い方、つまり残しておきたい2.79などのバージョンは上書きされてしまうのです。

 

これを防ぐためにはCドライブをほじくっていって、該当フォルダ名を前もって変更しておく必要があります。

例えばこんな感じに。

とりあえず何でもいいので、ただの「Blender」とだけにはならないようにしてください。

僕は便宜上「Blender2.79」へ変更しておきました。

その方がヒューマンには分かりやすいでしょうからね!

 

前もってこうしておけば、あとは先ほどまでに説明した手順を踏んでおけば2.79を残したまま2.80のインストールを無事に終わらせることができます。

新旧二つのUIを使いわけることができるわけです。

これで徐々に慣れていくことができるわけですね!

 

 

Blender2.80のUIを日本語にする

ではBlender2.80もインストールできたことでしょうから、さっそく自分の使いやすいようにカスタマイズを加えていきましょう。

人によってなにが「使いやすいのか」は異なりますが、とりあえず多くの人が「使いやすい!」と感じるであろうUIの言語の日本語化をしてみましょう!

 

まずBlender2.80のホーム画面の上のタブの箇所、左上から「Blenderのロゴマーク」「File」「Edit」「Render」「Window」・・・と並んでいる箇所がありますよね。

このうちの「Edit」クリックしてください。

そうするとEditの各種項目が表示されます。

この中から一番下にある「Preference…」をクリックします。

するとPreferenceの画面に遷移しますが、ここでは特にタブを変えずに、デフォルトで選択されている「Interface」のまま、右のクリック部分の中にあるTranslationの項目を確認しましょう。

おそらく「Language」がAoutomaticにはなっているものの、チェックボックスにチェックが入っていないかと思います。

ここで「Interface」のチェックボックスをクリックしてチェックを付けてあげると、その瞬間から英語で書かれていたものが瞬時に日本語化されるはずです。

※もしも日本語にならなかったら「Automatic」のプルダウンを「日本語」にしてください。

 

またこの際ですから、Interface以外ボックス(Tooltips、 NewData)などもチェックしちゃってもいいんじゃないかと思います。

これで一通り最低限のセットアップは完了になりますね!

 

Blender2.80からは左クリックで対象を選択できるようになっているため、マウスクリックの左右設定はしなくてもOKです。

 

UIの日本語化

Edit → Preference → Interface > Translation > Interface のチェックボックスをクリック!

 

 



Blender2.79をダウンロードする

さてさて、ここの項目はあえて今の状況下でもBlender2.79をダウンロードしてインストールしたいという人向けの文章になってきます。

上の方でもお話しましたが、Blender2.79はユーザーも使いこなしている人もかなり多いので、世間にはいろいろなノウハウが流布しており、環境としては非常に恵まれた中で制作をすることができるような状況が整っております。

2.8系も時間の経過とともに成熟していくとは思いますが、今すぐBlenderを始めたいけど失敗するのが怖いという人は以下の方法でBlender2.79をセットアップしてみてください。

 

Blender2.79のインストール方法

まずは公式サイトに行ってこの画面(↓)までたどり着くことは2.80のときと同じです。

一見すると2.79がダウンロードできなさそうな画面に感じられますが、緑色のボタンの3行下を注視してください。

「Looking for Blender 2.79?」と書いてあります。

ここをクリックしてください。

そうするとこんな画面に飛びます。

「Blender2.79を探してるの!?」という画面ですね。

Blender側としては過去のソフトに対してオープンな姿勢をしめしてくれているようで、最新版ではなくてもウェルカムな様です。

真ん中あたりにある「Available for download」をクリックしましょう。

 

するとこんな画面になります

過去にリリースしたBlenderの一覧画面ですね。

試してはいませんが、「Blender1.0」なんかもダウンロードできるんでしょう。

Blender2.79は下の方にありますので、見つけたらクリックしましょう。

するとBlender2.79関連のディレクトリ画面になります。

なるべく最新のものがいいとは思うので、日付の部分を確認しながら自分のPCスペックにあうものをクリックしてください。

あとは2.80と同じようにセットアップウィザードが立ち上がりますので、流れに従って操作を施せば完了です。

 

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

Blenderは無料でダウンロードができるくせに、非常に高機能な3DCGソフトということで興味のある人が非常に多いのではないでしょうか。

ダウンロードからインターフェイスの日本語化まで、一連の流れを説明させていただきましたが、これで取り合えずBlender画面をいじくりまわすことができるようになっていると思います。

あとは自分の「Blender力」を磨いていくだけですね。

是非一緒に3DCGの世界を楽しんでいきましょう!

 

●今回のまとめ

Blenderは無料だけど有料ソフトに引けを取らないレベルで高機能。

2019年7月31日から2.80がリリースされたが、以上のような手順を踏めばDL~UI日本語化までできる。

既存の2.79も以上のような手順でDL可能。

2.79と2.80の共存も可能。