Blenderの教本がなくても独学か可能な理由
世の中にはBlenderの教本が数多くありふれています。
ですが2021年2月現在では、最新版であるBlender2.9Xに対応した初心者用の教本がほとんどありません。
さらに「分かりやすい本」となれば、尚の事です。
ですが安心してください。
Blenderは本が無くても、時間をかけて頑張ればなんとかなります。
今回はその理由を説明していきます。
本が無くても何とかる
Blenderのソフト自体が、ここ最近はかなりのスピードでバージョンがアップされ続けてきています。
本を出版する側も、教本を世に出した途端にBlender側のバージョンが更新されてしまったら、内容が合わなくなり、売り上げて的にマイナスになってしまいます。
ここ最近の教本の選択肢が乏しい原因の一つは、ここにあると思います。
ですが、仮に教本が無くたってなんとかなります。
僕自身、過去に教本も何冊も買いました。
いろいろと本に目を通してきた僕からこそ、分かるのです。
本に頼らずにとも、基礎さえしっかりと身に着ければ自然とBlenderは上達するのだと。
ネットで情報収集
繰り返しになりますが、教本が無くても大丈夫です。
なぜならば、今の時代にはインターネットという便利なものがあるから。
ネットの情報を利用すれば、無料で多くの情報を手に入れることができます。
情報の取捨選択が求められる
ただし、ネットの場合は様々な人が、様々な対象に向けて発信した情報が寄せ集められています。
自分のレベル、目的に合ったものを取捨選択する必要があるわけです。
インターネットの世界には、自分に適した情報もありますし、自分が手の届かないレベルの情報もあります。
自分に手の届かないところだけを見つめて、挫折してしまう危険性もありますので、注意しましょう。
教本には「基礎」と「作例」が載っているだけ
そもそも初心者用の教本には何が書かれているのでしょうか。
もしも「教本に書かれていること」を別の場で知ることができれば、教本は不要になりますよね。
教本にもよるでしょうが、大体は「基礎」と「作例」が載っています。
このため、「基礎」と「作例」さえ手に入れることができれば、教本など不要になってしまうのです。
そのあたりの需要を考慮した記事を、当ブログではたまに更新しております。
教本が無くても、最低限の「Blender慣れ」を手に入れるために。
教本を1冊を終えたときと同じくらいの「Blender慣れ」を、定期的に提供していきたいと思います。
Blenderの基礎とは
Blenderの基礎とは、Blenderの見方、また操作方法などのものになってきます。
操作方法もいろいろとたくさんありますが、まずはショートカットキーを重点的に覚えていくようにした方がいいでしょう。
ショートカットキー自体の数はものすごく多いですが、最低限使うものだけ覚えておけば、とりあえずは大丈夫。
僕が思うにショートカットキーは最初は8つだけ覚えておけば何とかなります。
後は、必要の応じて1つ1つ追加で覚えていけば、問題ないはずです。
関連記事:Blender初心者が始めに覚えるべき8つのショートカットとは?
ちょっと難しめの作例
教本には必ず「作例」がついています。
「この本を通じて、こういうものを作ってみましょう~!」というものです。
教本は需要の観点からか、何かの「キャラクター」が作例として設定されている場合が多いですね。
![]() |
![]() |
Blender2.7で作ったキャラクター |
確かに、キャラクターづくりは楽しいです。
ですが、同時に難しいです。
こと3DCG初心者からすれば、かなりの高難易度の課題モチーフであると思います。
このため、いきなりキャラクターづくりに取り掛かると、「やっぱりBlenderって難しいなぁ~・・・」と、途中で挫折してしまう可能性がでてきてしまいます。
いきなり「キャラクター」という、わりと難しめの作品を作ろうとしているのだから、当然です。
ピアノ初日の超初心者が、「よし、ショパンを弾くぞ!」と練習に励むようなものです。
![]() |
ピアノを始めて初日の場合、多くの人が簡単な曲しか弾くことができません。 |
「好きこそ物の上手なれ」とは言います。
「難しいけど、作っていて楽しいもの」として、キャラクターを課題モチーフに選ばれるのは、確かに理に適っていると思います。
もしもキャラクターを一通りしっかりと作り終えることができたら、かなりBlenderの経験値を積むことができるはずです。
ただ、教本でキャラクターを作ると言うことは、「基礎」と「応用」を同時に身に付けようとしていることであることを、事前に認識しておくべきでしょう。
その教本があなたにとっての良書でなければ、初学者は本の著者から置いていかれてしまいます。
教本を買いまくって感じたこと
実は僕自身がBlenderの本を何冊も買いまくった人だったりします。
だからこそ、今回はこのような記事を書いているわけです。
正直言えば、本は買いまくる必要はありません。
最低限、良書が1冊あれば十分。
…いや、もっと言ってしまえば、もしかしたらそれすらも必要ないかもしれません。
「基礎」と自分にあった「作例」を見つけることができれば、あとはBlenderと向き合うだけで自然と身に着いていくからです。
教本は1つの参考にしかならない
Blenderというソフトは、無限の可能性が詰まっているソフトです。
初学者だったころの僕は、このソフトの操作がまったく分からずに、数学のようにたった1つとなる「解法」を求めていました。
確かにBlenderも、ある操作を実行するために「必ず踏まなければいけない手順」というものは存在します。
しかし、そのようなことをする必要のない操作が大半を占めているのがBlebder。
そもそも、「表現」することには型にはまったテンプレートなどはないのです。
教本を参考にしたとしても、自分の表現は自分で試行錯誤をしていかなければなりません。
基本操作は教本が無くても問題なし
僕はBlender歴がもうそろそろ6年くらいになると思います。
(正確にはよくわかりません)
6年間Blenderを独学でやってきたからこそ、感じることがあります。
それは、やはり基本操作というものが必修であるということ。
ただ、その基本操作とやらは、別に教本が無くたって身に付けることができます。
短期集中か、長期分散か
「キャラクター等の【少し難しめのモチーフ】を通じて、効率的にBlenderの力を上げたい!」
そういうことであれば、教本を利用するのはありでしょう。
ですが「3DCGを、Blenderを楽しみながら身に付けたい!」ということであれば、無理に教本を使う必要はないように思います。
自分のスタイルに合わせて、学習形態を選択してみてください。
挫折する危険性の高そうな場合は、長期的に焦らずゆっくりと!
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません