Blenderで遠いところをぼかす方法!被写界深度のF値を調整!
Blenderでレンダリングを行う場合に被写界深度(DoF)の概念を知っておくと、レンダリングの表現の幅が広がります。
Blenderでの絵作りが楽しくなること間違いなしです。
被写界深度とF値とは
被写界深度とは、要するにピントが合う深度の範囲のこと。
そしてF値とは、その範囲の値になります。
Blenderで絵作りをするにあたっては、この被写界深度というものを覚えておいた方が絶対にいいです。
被写界深度の設定方法を抑えておけば、対象のものにピントをあわせ、他の背景などをぼかすことが出来るようになります。
結果として、メインとなるものをしっかりと見せることが可能となるわけです。
一眼レフカメラなどが趣味の人であれば分かるかと思いますが、あんな感じの絵をつくることができるのです!
被写界深度を利用した作例
言葉で説明してもイメージが湧きにくいと思うので、作例を提示しておきたいと思います。
メインとして一番見せたいのが、テーブル上にあるワイングラス等です。
その他のものはメインではなくなってくるわけで、そこまで重要ではありません。
このため、被写界深度を利用してぼかします。
より臨場感が高まる
人間の目は、常に何かに対してピントを合わせ続けています。
僕が今こうやって文章を打っている行為を1つとっても、僕の目は画面上に映っている文字に対して常にピントを合わせ続けています。
あなたの目だって、この文章にピントを合わせ、他のものをぼかして見ているはずです。
このため、本来であればどこにもピントが合っていない一枚絵というものは、人間の目では見ることが出来ないはずの構図ということになってしまいます。
どこにもぼかしが入っていない絵よりも、どこかしらにぼかしが入っている絵の方が、よりリアリティが高まりまるのです。
作品の場合は、臨場感を増す効果を演出させることができるわけです。
被写界深度の設定してみる
それでは、続きましては被写界深度の設定方法を確認してみたいと思います。
焦点オブジェクトを指定し、F値を調整!
被写界深度の設定方法は簡単です。
まずは使用するカメラをクリックしてアクティブにし、
<1>焦点オブジェクトを指定する。
<2>F値の値を調整する。
たったのこれだけです。
焦点オブジェクトにはエンプティを使おう!
メインとしたいオブジェクトそのものを、焦点オブジェクトとしてもいいです。
ですが、僕はエンプティを焦点オブジェクトとして指定した方がいいように思います。
エンプティ自体は【オブジェクトモード】のときにShift+Aを押せば、出てきたリストの中から加えることができます。
エンプティを焦点オブジェクトに設定することで、あとでピントが合う位置の微調整をすることが容易になります。
また、ピントが合っている箇所をアニメーションで動かす場合においても、エンプティで設定されていれば簡単に動かすことができます。
F値が低いとボケる
恐らく、特に弄っていなければデフォルトのF値は2.8くらいになっていると思います。
この値は、大きければいいというものではありません。
焦点の深度の値となるため、大きいと広範囲にピントが合ってしまうようになります。
つまり、ぼかしの強弱をつけたければF値は少なめに。
逆に、そこまでぼかしの強弱をつけなくてもいい場合は、F値は大きめに設定すればいいかと。
参考までに、以下に2つの比較画像を挙げます。
上がF値1.0(ぼかし強)、下がF値2.8(ぼかし普通)のものです。
【F値:1.0】
【F値:2.8】
F値の最適な値は、自分の作風によって変わってくると思うので、適宜調整してみてください。
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