ボーンを編集することができない? Blenderでボーンを編集する方法!

2020年5月31日

Blenderでは「ボーン」と呼ばれる機能があります。

今回はそちらを編集する方法について、ざっと説明をしてみたいと思います。

 

 

ボーンの作り方

まず初めにボーンの作り方について説明いたします。

 


基本は「Shift」+「Aキー」

これはボーンに限らずな操作にはなりますが、何もないところに何かのオブジェクトを加える場合は「Shift」+「Aキー」を押してください。

 

押すと以下の画面のような状態になるはずです。

 

項目の内容としては、以下の通り。

・メッシュ
・カーブ
・サーフェイス
・メタボール
・テキスト
・グリースペンシル
・アーマーチュア
・ラティス
(…以下略

 

 

この太字で示したアーマーチュア。こちらをクリックしてみましょう。

画面上に三角錐のようなものが現れました。

これがボーンです。

 

ちなみに上下の先端にはそれぞれ丸いパーツのようなものがついています。

この部分にはそれぞれに名前がついております。

太い側がヘッド(頭)、細長い側がテール(尻尾)です。

名前はさておき、「ボーンには頭と尻尾があること」は覚えておくようにしましょう。

 

 

DAI

ボーンを出すときは「Shift」+「Aキー」
それとボーンには尻尾がある!

ボーンを増やす

車や剣(武器)などの無機物を動かすだけの場合では、ボーンを一本だけで使うこともあるでしょう。

しかし、何かのキャラクターを動かす場合は、多くの場合では複数のボーンは必要になってくるはずです。

それこそキャラクターの関節の数だけ、動かしたい部位の数だけボーンは必要になるでしょう。

その場合、ボーンの数を増やす必要が出てきます。

 

 

編集するので、必ず【オブジェクトモード】から【編集モード】に切り替えます。

キーボードの「Tabキー」を押したら、次の項目に進んでください。

 

ボーンを増やすときは「Eキー」

ボーンを増やしたい時に押すべきキーは、「Eキー」になります。

「Eキー」を押すことで、現在選択されてアクティブになっているヘッドもしくはテールから新しいボーンが一本生えてきます。

こんな感じで。

 

このとき、「特別な理由」がない限りはテールから新しいボーンを生やすようにしましょう。

なぜか。

理由としては二つ。

一つ目は、ヘッドとテールは「接続」することができるため。

二つ目は関節の可動は全てヘッドを中心にし作用するため。

 

とりあえずは「基本としてはヘッドから生やしておこう」と思っていただければ十分かと思います。

 

 

軸を指定することもできる

写真のような状態であれば、ボーンを増やすときにZキーを押せば、Z軸方向に限定してボーンを増やすことができます。

つまり、綺麗に一直線にボーンを増やすことができるわけです。

 

こんな具合で。

 

 

左右対称部分の作り方

人間も含めて、多くの生物の体は左右対象になっています。

まぁ、生物学的レベルで厳密に考えれば、左右は非対称でもOKなのですが・・。

 

ですが、3DCGの世界。

ボーンを作成する場合では、「左右対称だ」と言って差し支えないでしょう!

 


X軸ミラー

基本的にBlenderでは正面から見たときの左右というものが、X軸座標に当たるようになっています。

このため、「X軸ミラー」という左右対称に編集することができる機能が備わっています。

 

(モディファイアーの「ミラー」とはまた別のものになります!)

 

場所はこちら。

【編集モード】の状態で、右上にある【ツール】>【オプション】の項目内に格納されています。この「X軸ミラー」をクリックし、ボックスにチェックマークを入れます。これでまずは準備完了です。

 

「Shift」+「Eキー」

X軸ミラーにチェックを入れたら、既存のボーンのテールを選択して「Shift」+「Eキー」を押しましょう。

こうすることで、左右方向に同じ具合でボーンが生成されます。

 

適用にやると、以下の写真のようになるはずです。

この二つに分かれたボーン。

これらはX軸ミラーがチェックされている限り、左右で同じ編集の影響を受けます。

向かって右のボーンを動かすと、つられて向かって左のボーンも動きます。

かなり便利ですね!

もしもその便利な機能が逆に邪魔に感じる場合は、先ほどのX軸ミラーのチェックを外せばOKです。

 

 

以降は「Eキー」でOK

「Shift」+「Eキー」はボーンを枝分かれさせる操作です。

一度枝分かれさせたのであれば、移行は通常の「Eキー」のみでOKです。

X軸ミラーが左右対称にボーンを増やしてくれるからです。

このため、肩や股のボーンで一度「Shift」+「Eキー」分岐させた後は、しばらくずっと「Eキー」で十分な場面が続くことになるわけです。

「Shift」+「Eキー」はしばらく不要です。

 

 

ボーンの基本操作にまつわるミス

以上の操作を踏まえた上で、ボーンの基本操作にまつわるミスを確認してみたいと思います。

 


ボーンが選択できない

「ボーンを編集しようとしても、そもそもボーンを選択することができない・・・!」

そんなときに考えられる原因は、主に以下の通り。

 

 

オブジェクトモードの状態にある

ボーン(アーマーチュア)が【オブジェクトモード】の状態であると、ボーンを選択することができません。

全てのボーンが一体となったアーマーチュアの状態でしか選択できないため、モードを切り替えましょう。

 

左上のモードが【オブジェクトモード】だと、ボーン単体での選択が不可になります。

 

サークル選択になっている

【編集モード】になっているのにも関わらず、ボーンを選択できないのであれば、選択方法を確認してみましょう。

左上の方に表示されている選択方法が「サークル選択」になっている場合は、「Altキー」を押しながらでないとボーン選択ができません。

 

デフォルトの「長押し」にでも戻しておけば、とりあえず問題なしです。

左クリック長押しで、写真のような選択画面を出すことができるので、戻しておきましょう。

 

 

ボーンが消えた

ある時、気が付いたらボーンが消えてしまうこともあると思います。

ボーンが消えてしまった時に考えられる理由は、主に2つ。

 

非表示化されてしまった

ボーンが非表示化されてしまうと、ボーンは消えてしまいます。

日本語的に当たり前すぎる表現かもしれませんが、ショートカットとして「Hキー」を押してしまうとすぐに発動してしまうため、結構やり勝ちです。

この場合は非表示解除をすればもとに戻ります。

「Altキー」を押しながら「Hキー」でOKです。

 

レイヤーを移動させてしまった

ボーンにはボーン用のレイヤーがあります。

このため、何かの拍子にボーンをレイヤー移動させてしまうと、そのレイヤーが選択から解除されたときにボーンが消えてしまいます。

ただレイヤーが選択されていないだけなので、先ほどの「Altキー」+「Hキー」を押しても元に戻りません。

レイヤー操作で元に戻す必要があります。