3DCGなどを使った仕事の労働環境とは劣悪? 一言で「ブラック」
僕自身は3DCGを使った労働というものは一切行ったことがありません。
ですが、3DCGを使った仕事の募集に応募をし、何社かから採用の内定をもらった経験があります。
つまり「サラリーマンとしての3DCGアーティストの地位」を獲得することができたものが、それを蹴ってしまったということですね。
「なぜせっかく採用を貰ったのにも関わらず、蹴ってしまったんだ!」と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
理由を先に話しておくと、「労働環境が劣悪そうだから」と感じたからです。
今回は、3DCGの労働現場の劣悪さについて、業務未経験である僕が語っていこうと思います。
3DCGの労働環境は劣悪(ブラック)らしい
まず、なぜ「らしい」という表現を使っているのかと言いますと、それは僕が実際に3DCGの業界に勤務をしたことがないからです。
このため、このように伝聞調の文体で文章を書かせていただいております。
さて、3DCGの労働環境は劣悪らしいというお話です。
どんな点が劣悪なのか、4つの特徴
上にも説明いたしましたが、僕はBlenderを独学し、一通りの操作方法であったり、3DCGに対する考え方を身に付けました。
その後、企業の採用に応募をしまくりました。
「MAYAや3dsMAXは使えませんが、Blenderは独学して使えますよ~」という自己PRをして、ポートフォリオでそれを証明する形で面接に臨みました。
いろいろ受けましたが、結果として何社からはしっかりと内定を頂くことができました。
ですが、そのいずれも面接のときに「うちはブラックですよ(笑)」みたいなニュアンスのことを、遠回しに説明されました。
当時の僕は納得して入社をしたかったので、かなり食い気味に面接官に逆質問をしたのです。
以下は、その時の回答をベースにした僕の印象です。
定期的に徹夜があるらしい
どうやら手掛けている仕事の進捗が、納期までに間に合わなそうになってくると、無理やりでも合わせるために徹夜での業務が生じるようです。
「納期に間に合いませんでした!てへぺろ!」ということが許されないようですね。
まぁ当たり前と言われば、そうなのでしょうが・・・。
どうやら多くの場合では、発注をしたクライアント側は、3DCGの制作に充てる時間を最小限にしてスケジュールを組んでいるようです。
もしもショボいクォリティのCGであれば、確かに最小限の時間だけ充てられていてもなんとかなるかもしれませんが、ある程度のクオリティを求めてくるようなものに対して最小限の時間しか与えてくれないのであれば・・・。
酷い話ですね。
休日出勤があるらしい
「徹夜があるらしい」というお話に関連しているのかもしれませんが、3DCG業界では休日出勤もわりとあるようです。
なぜ休日出勤が発生してしまうかの理由ですが、これもやはり納期絡みです。
仕事の進捗が遅れており、納期を守ることができそうにもなくなってくると、先ほどの「徹夜」に加えて「休日出勤」も強いられてくるようです。
残業代が振り込まれないらしい
多くの3DCGの仕事では、残業代が振り込まれないらしいです。
というよりも、そもそも「残業」という概念が無いようです。
このようなクリエイティブ職には、労働スタイルとして裁量労働制が導入されています。
この制度はちょっと前にいろんな意味で話題になりましたね。
簡単に言うと、「労働時間を『実際に働いた時間』ではなく、『処理上の都合にいい時間』に書き換えられて働いたことにする」という制度です。
通常の企業であれば、9時に始業、昼休憩1時間をはさみ6時に就業。
残業を2時間すれば、10時間労働をしたことになります。
裁量労働制の場合は、このような考え方をせずに、あらかじめ「8時間働くことにしておく体」にし、そうなった以上はいくら残業をしても8時間の労働をしたことになります。
10時間労働しようが12時間労働しようが「実質8時間労働」というわけですね。
もちろん徹夜したって一緒です。
給料が安いらしい
先ほどの「残業代が振り込まれないらしい」という点に共通しているかもしれません。
基本的に3DCGの仕事は低予算で組まれており、その限られてた財源の中で仕事をこなすことになってくるようです。
そうなってくると、必然的に支払われるべき人件費というものも低くなってしまう傾向があります。
ただし、この「給料の安さ」については人による部分が大きいと思うので、なんとも言えませんよね。
まぁ残業代も無い中で、徹夜や休日出勤をして労働をするわけですから、時給換算すると酷い現実となって感じられてしまうかもしれません。
プロとして働くのではなく、アマチュアの3DCGアーティストを目指すのもアリ!
僕は3DCGアーティストとして働くための企業の面接時にいろいろと質問をして、そしてネットの情報などと照らし合わせて、上記4点の噂話をまとめました。
正直、ここの記述した話がすべての3DCG会社に当てはまっているかと言われれば、それは「No」だと思います。
ただし、当てはまるだろう企業の数としては絶対的に多いと思います。
そう感じたので、僕はサラリーマンとしての3DCGアーティストになることは諦めて、アマチュアで(趣味で)3DCGをやっていくことにしたのです。
その結果の一つが、当ブログ(https://dai-diary.com/)です。
アマチュアの3DCGアーティスト
アマチュアの3DCGアーティストとして作品を売っていくことも面白そうですよね。
サラリーマンと違って、会社に所属をせずに趣味の延長で作品を作っていきます。
徹夜してもいいのでしょうが、それは強制ではなく自主的なものになるはずですから、ストレスは段違いに軽いと思います。
SNSや支援ツールを活用したアート活動
僕自身はまだやっていませんが、たくさん作品を作って、それをTwitterやInstagramなどで発信していけば、自ずとファンみたいな人も増えてくると思います。
Fantiaというクリエイター支援ツールなどもあって、アマチュアとしてますます活動しやすい環境が整ってきていると思います。
「会社勤めをすれば安定した収入が入ってくるが、それでストレスが溜まってしまうのであれば元も子もない」というものが、僕の考えです。
人生を楽しく充実させていくための方法の一つとして、このようなものを利用してみることは非常に重要であると思います。
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